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  • WEBアニメスタイル_COLUMN
    ただでは起きたくない というのがそのときの私の本心だった 本放映当時を知ることができる資料なら たった1枚の紙であっても掘り起こし 歴史の闇から光の下へと送り届けるべきではないのか そのキューシートと予告原稿を 全部コピーしてくれませんか 喉まで出かかった言葉を 私は飲み込んだ 米谷さんだけに負担をかけるのはもうやめよう コピーは自らの手で 納得のいく形でやろう それに 自分自身が本当に諦めるためにも フィルム箱の現物を直接この眼で見て 中身を確認することにしよう かくして私は 日帰りの大阪旅行に出かけた 8月17日 水 のことだ 毎日放送の本社は1990年に千里丘から移転 現在は北区茶屋町にある 新幹線の新大阪駅から大阪市営御堂筋線に乗って梅田駅で下車したのはお昼ごろ 待ち合わせのホテルのロビーで米谷さんと合流 一緒にお食事をした後 社の会議室へと案内された ドーナツ型のテープルが印象的な部屋には すでに千里丘のライブラリーから搬入されたフィルムが積み上げられていた 私は米谷さんたち数人と協力し 次々とフィルム箱を開け なかに入っている書類袋を調べていった 次回予告原稿については 第2 4 8 13 15 26回のそれぞれの終わりで使用されたもの 計21種が見つかった その多くが手書きの直筆原稿であり 貴重この上ないものだった エンディングの次回予告部分には音楽だけが流れていることから 放映当時 局のアナウンサーがこの原稿をリアルタイムで読み上げていたと想像される また 原稿を収めた書類袋には 次回予告用の2枚のテロップカードも一緒に入っていた この原稿の内容はすべて書き起こし 解説書に掲載している キューシートは 第3回と第4回のものが2枚残っていた キューシートとは 放送局のスタッフがオン エアの際に使用する進行表のことである そこには 何時何分何秒からフィルムを回し始め 何分何秒になったらコマーシャルを流したらいいのか あるいはどのタイミングで画面に提供や予告のテロップをかぶせたらいいのか などの細かな指示がすべて記入されている 本放映時のフォーマットを知る資料としては 極めて貴重な存在と言える これにより オープニング開始1分05秒目 19時31分05秒 から8秒間 画面に 雪印乳業 の提供テロップがかぶせられたこと オープニングの後はそのまま前CF

    Original URL path: http://www.style.fm/as/05_column/list11.shtml (2016-02-17)
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  • WEBアニメスタイル_REVIEW
    宇宙戦艦ヤマト のスタジオ見学によって培われたものである 本放送当時 34年も前 東京の練馬区桜台にあった制作現場 オフィスアカデミー に行ったのが つまるところ人生の誤り始めであったというわけだ 見学の動機は もちろん好きな作品の工程を知りたいということだが 実は下心もあった それは セル画が見たい できれば欲しい ということであった セル画はもう少し後にファンの間で高値で取引されるようにもなっていく やがて虫プロダクションで セル画盗難事件 が発生するなど 価値 が社会的にも認知されてから値付けはエスカレートしていくが まだセルは撮影が終われば産業廃棄物扱いであり ファンにも おみやげ として配っているという時代だったのだ アニメ雑誌が創刊される前だから それも口伝的な情報だけが頼りである ではなぜセル画が欲しかったか それはもちろん セルが美しいから である 透明感と鮮やかさを兼ね備え なおかつ少ししっとりと湿ったような感触もある艶やかな質感 画材としてセルとセル絵の具の表現は素晴らしい と ある著名な作家も語ってくれたことがあるので 単なる私の思い込みではない 色データを配置したデジタル映像上の虚像と違い リアル世界に出てきたキャラクター としての存在感もある 映画俳優の写真に近いものでもあり 名場面を切り取った一服の絵画としても楽しめる とまあ 実際のセル画に触ったことがあれば 実はそんなに良いセルばかりではないのは御存知だろうから これは少し言い過ぎ 笑 まあ アニメを作り上げるパーツだから当然なのだが でもやっぱり究極のアニメグッズなのである 実は私にはもうひとつ セル画が欲しくなる堅実な動機があった それは プラモデルを正確に塗装したいから である なにしろまだ TVまんが の時代だ 当時出た 宇宙戦艦ヤマト のプラモデルは ヤマトの艦底部にゼンマイがついたり コスモゼロに謎の分離 合体機構がついていたり 徹底的な児童向けアレンジが施されていた 工作技能を獲得した中高生以上のファンにとって そのゼンマイ部をおもむろにニッパーでバリバリと切り裂いてプラ板をハメて改造するのは 往年の通過儀礼みたいなものだったのだ という流れの中で いったいヤマトやコスモゼロは 本当は何色なんだ というのは 非常に知りたいことのひとつだったのである ヤマトはプラモのように水色じゃないし コスモゼロが成形色の銀じゃないのは もうさすがに当時のTVでもはっきりしてた とはいいながら 当時の放送やTV受像器の状況だと グレーにしてもいったいどういう色味なのか TV画面を写真に撮っても色は転んでしまう 雑誌の印刷の色が 転ぶ のも知っていたから 本当の色 を知るには 撮影される現物 つまりセルにあたるしかないと思っていたわけなのだ 現実にセル画を入手してからは プラモのことはどこへやら 懸命にその 本当の色 を後世に伝えるために保存しようとした 何しろヤマトは ヤマト色 で塗られているという衝撃の事実が分かってしまったのだ ヤマトの上側の色指定は Z という特色の番号でシリーズ化され 赤い部分は ZR Rはレッド で指定されている しかも その色味は回を重ねるごとにだんだん濃くなっているという そう プラモの色の水色とは 実はZの明るい方の色だったということまで分かってしまった こうやって入り口は プラモの色 なのに 探求はどんどん濃くなっていくというわけだ カラー写真自体 高くてそんなに使えない時代だったのに 無反射ガラスを買って 太陽光 デイライト の500wのライトを買って 三脚でカメラを固定してレリーズで手ぶれを防ぎ ものすごい苦労をして セル撮 の写真を遺そうとした それは ヤマト のセルの色が 本当にきれいだったからだ その感動を残そうとした ただし 10年後に残ればいい というぐらいの読みだった 19歳か20歳だと10年でも長大な時間なのだ これほどまでに セルの色味 それ自体を保存したかった というファンもこの世の中にそんなにいないと思うのだが そんな私が まさか こんなにオリジナルのセルの色のまま再現できる時代が来ようとは と涙にむせぶほどの再現性である しかも机上のノートPCで再生できるわけだから まさにリマスター万歳である この34年間 ずっと追い求めていたある種の理想の状態がようやく手に入った 見慣れているはずの映像なのに 初めて見るような感慨で楽しむことができる まず注目してほしいのは 故 槻間八郎氏の華麗なる美術である 特にガミラス星やイスカンダル星関係の アバンギャルドでファンタジックで しかもSFアートとして一級の美術は 今回の再現性の良いDVDで初めてその真価が分かるのではないか 思わぬところに原色っぽい色を配置させながら 緑や紫 あるいは黄色などフィルムで発色しにくい微妙な色味がデジタルの威力で鮮明に再現され 見ているだけで美的な感動を覚える まさに 美術 なのである では セル画はどれくらいセルの色の再現性がいいのか すこし例を挙げてみよう たとえば第1話から第3話までと第4話以後では 絵の具会社を変えたことによってセルの色味がかなり違う という話は 当時スタッフから聞いて なるほど と思ったことである しかし このDVDではそんなことは改めて言わなくても もう見た目で色味が違って再生されてしまう 古代くんや沖田艦長の肌色は ピンク色っぽい色調から茶色系に変わるし 島大介の碇マークは黄緑っぽい色味から深緑っぽく変わる 再生条件さえ整えば セル画自体の違いのままに楽しめるのである トリビアな方向性でもビックリした セルの重ねの枚数が分かったり ブラシの質感が判別つくのだ セル画時代ではボカシの特効 特殊効果 はエアブラシで表現され 普通はセル画の上から吹く しかし 場合によっては裏から吹く ガミラス艦の光線などは 白いベタ塗りに裏から一度蛍光ピンクを吹いて 表からもう一度吹いて 透過光に近い表現にしている それはセルの実物を見れば分かるが 画面では 光ってる としか分からない 今回のDVDでは カットによってはブラシを表からかけているか裏からかけているか 区別がつくのである 裏からかけるとセルを透過するので少し湿った感じに写るが 表がけのブラシは乾いた感じになる さらにBセルの上にCセルが乗ると表がけのブラシも艶が出るので 重ねの違いまで再現されてしまう とんでもない再現性である

    Original URL path: http://www.style.fm/as/06_review/dvdnavi23.shtml (2016-02-17)
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  • WEBアニメスタイル_REVIEW
    こと レ ミゼラブル 物語の主人公ジャン ヴァルジャンが心の支えとする少女コゼットを主役に据えた本作は 有名な原作 愛らしいヒロインの受難劇 現地に取材した異国情緒溢れる美術など 世界名作劇場 のタイトルを冠するに相応しいシリーズとして放映中だ やはり 世界名作劇場 を語る上で欠くことのできない音楽は 魔法騎士レイアース や 黄金勇者ゴルドラン 特撮作品では 仮面ライダー555 の松尾早人が担当 2001年の サイボーグ009 においてメイン コンポーザー小室哲也を見事にサポート 重厚華麗なオーケストラ曲を提供してスコア愛好系アニメファンの注目を集めたことも記憶に新しい インデックス ミュージックから発売中のサウンド トラック盤 第1集は 不肖筆者が構成を担当させていただいたのだが 松尾氏による レ ミゼラブル の音楽は実に素晴らしく 特に紹介させていただく次第だ 本作における松尾氏のコンセプトは 舞台となる近世のフランスに存在してもおかしくないイメージで音をつむぐ事だったという 映画音楽の主要な効果のひとつに作品の舞台となる世界観や時代の表現があり こういった異国の時代ものでは その役目はぐっと重くなってくる 本作品では時代色の表現としてチェンバロがキー楽器に選ばれ 情景表現の音楽を中心に多くの楽曲のイメージを支配 近世ヨーロッパの香りを伝える役を果たしている 松尾は主要登場人物それぞれにテーマ モティーフを与えるという手法を採る その音楽メニューは音響監督の高橋秀雄がまとめたものを 音楽に造詣の深い桜井弘明監督が細かな指定を加えて仕上げたもの この2段構えのメニュー作りと 松尾本人の映画音楽作りのセンスが加わって レ ミゼラブル はここ最近のアニメ音楽の中でも指折りの充実したものになったと言える 本作品には 番組を数回も観ただけで誰もが記憶してしまう明確な旋律をもった音楽がいくつもある 中でも最も代表的なものが コゼットとファンティーヌの母娘に与えられたテーマ音楽である コゼットの健気な仕事シーンに欠かせない木管による可愛いテーマと 主に当時のフランス社会の過酷さを表現するために ファンティーヌ個人のシーンを越えて選曲されている悲劇的な色彩を帯びたテーマは このサントラでも様々に形を変えて現れる また 三番手に位置するものとしては コゼットがテナルディエ夫妻に虐げられる場面でお馴染みのスラブ風の音階で書かれたテナルディエのテーマが挙げられる 逆境に耐える主人公の姿は いわゆる 名作もの の定番のひとつと言える要素であり コゼットに感情移入している方であれば このテーマ音楽を聴くだけで 名前を伏せられている2人の声優さんが作品世界外からコゼットにエールを贈るというユニークな趣向の予告編よろしく コゼットやジャン

    Original URL path: http://www.style.fm/as/06_review/cdnavi40.shtml (2016-02-17)
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  • WEBアニメスタイル_PUBLICATIONS
    co jpなどのネット書店と 一部の漫画専門店での販売のみとなります B5 80ページ 1 050 税込 紹介記事 TOPICS 和田高明 カレイドスター原画集 一般販売開始 04 12 20 Amazon co jpでのご購入はこちら マインド ゲーム ロビン西 発行 Beyond C スタイル 発売 飛鳥新社 森本晃司や田中達之といったクリエイターたちから熱烈に支持され カルトな人気を誇るロビン西の傑作マンガ MIND GAME 長らく絶版状態にあり 伝説と化していたこの傑作を STUDIO4 スタイルが完全復刻 単行本3巻分の内容を1冊に凝縮し 完全版仕様でよみがえった必携の一冊である 2004年には湯浅政明監督によってアニメーション映画化され 公開と同時に多くの熱狂的ファンを生み出し 未曾有の傑作として数々の賞にまで輝いた その原点こそが本書である 買って損なし 四六判並製 656ページ 2 310 税込 紹介記事 TOPICS 森本晃司もハマっていた 幻の傑作マンガ MIND GAME が復刻だ 04 06 04 Amazon co jpでのご購入はこちら CANNABIS WORKS 田中達之作品集 発行 飛鳥新社 スタイル 発売 飛鳥新社 ゲーム

    Original URL path: http://www.style.fm/as/11_pub/11_pub.shtml (2016-02-17)
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  • WEBアニメスタイルについて
    ほぼテキストのみの構成ですが 速報性があります コラム等にも力を入れていきます 雑誌 アニメスタイル も WEBアニメスタイル も 自分達が興味を持った人や作品を中心に 取り上げていくつもりです また なるべく既存のアニメマスコミが取り上げない内容 切り口でやっていきたいと思っています WEBアニメスタイル は まだまだコンテンツが少ないですし 私達がWEBの編集に慣れていないため 見苦しいところもあるかと思います 徐々に充実させていくつもりです よろしくお願いします アニメスタイル WEBアニメスタイル編集長 小黒祐一郎 スタッフ 編集長 小黒祐一郎 スタジオ雄 編集スタッフ 小川びい スタジオ雄 塚越美奈子 岡本敦史 協力 スタジオジブリ スタイル トップページイラスト 今石洋之 このWEB上の著作物の著作権は スタジオ雄及び イラストの描き手

    Original URL path: http://www.style.fm/log/09_about.html (2016-02-17)
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  • WEBアニメスタイル SITE MAP
    11 08 小池健 作品リスト animator interview 02 05 23 小原秀一 作品リスト animator interview 01 11 13 福島敦子 作品リスト animator interview 01 08 31 大橋学 作品リスト interval アニメの作画を語ろう 第1部完結 animator interview 01 06 18 森本晃司 作品リスト animator interview 01 04 28 大平晋也 作品リスト animator interview 01 03 29 うつのみやさとる 作品リスト animator interview 01 01 25 井上俊之 作品リスト animator interview 00 12 06 なかむらたかし 作品リスト TOPICS アニメーションに関する最新情報やインタビューなどを掲載 TOPICS いろんな会社にオジャマしちゃおう 03 11 14 第4回 ユーフォーテーブル 03 10 23 第3回 スタジオ雲雀 03 09 02 第2回 ラディクス 03 06 27 第1回 ハルフィルムメーカー 2002年 最新TOPICS一覧 04 05 28 ARCHIVE 湯浅政明 井上俊之対談 04 05 28 ARCHIVE 湯浅政明 井上俊之対談 04 05 28 ARCHIVE 湯浅政明 井上俊之対談 04 05 28 ARCHIVE 湯浅政明 井上俊之対談 04 04 23 ARCHIVE 湯浅政明インタビュー 04 03 05 杉井ギサブロー インタビュー 04 02 17 山本暎一インタビュー 03 09 05 ARCHIVE 平田敏夫 インタビュー 03 03 22 馬越嘉彦インタビュー 02 01 25 山内重保インタビュー 02 05 17 中澤一登インタビュー 2000年 2001年のTOPICS一覧 00 12 06 村濱章司インタビュー REVIEW WEBアニメスタイル イチオシのアニメに関する書籍や作品などを紹介します もっとアニメを観よう 数々のアニメ作品をピックアップし アニメファンの先輩にとことん語っていただくコーナー アニメマニアになるにはこれを読むしかない COLUMN 好評の連載コラムコーナー 新シリーズも企画中です アニメ様の七転八倒 小黒祐一郎 最新コラム バックナンバー 週刊ユアサ 湯浅政明 全50回 最新コラム バックナンバー マインド ゲーム 応援団 全16回 最新コラム バックナンバー アニメやぶにらみ 雪室俊一 全20回 最新コラム バックナンバー 編集長のコラム 小黒祐一郎 最新コラム バックナンバー アニメの 音 を求めて 早川優 全3回 最新コラム バックナンバー リスト制作委員会通信 リスト制作委員会 全4回 最新コラム バックナンバー アニスタQ A Q

    Original URL path: http://www.style.fm/log/10_sitemap.html (2016-02-17)
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  • WEBアニメスタイル EVENT
    年忘れいろんなアニメを観ちゃおう大会 α 04 08 27 第19回 2004 08 23 マインド ゲーム トーク大会 04 07 02 第18回 2004 06 27 湯浅政明特集 04 01 30 第17回 2004 01 25 今石洋之特集 03 11 21 第16回 2003 11 16 晩秋の第3回いろんなアニメを観ちゃおう大会 03 10 07 第15回 2002 09 21 平田敏夫さんとアニメの話をする会 03 08 08 第14回 2003 08 03 納涼 第2回いろんなアニメを観ちゃおう大会 03 06 04 第13回 2002 05 18 出崎統NIGHT4 エースをねらえ 特集 03 05 09 第12回 2003 04 28

    Original URL path: http://www.style.fm/log/08_event_m.html (2016-02-17)
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  • WEBアニメスタイル TOPICS
    ビー は総作監が倉橋さんなんで 笑 なるほど だけど リリースされているビデオに ピュー太 と一緒に入ってる ピッカリ ビー は凄い地味だったじゃない 原口 そうそう 笑 ピッカリ ビー は子供の頃に観た記憶があるけど だいたいあんな感じではあったよ 原口 おそ松 ピッカリ ビー ピュー太 と だんだん進化していく流れだったはずだよね 永沢さんが ピッカリ ビー には参加してなかったりとか 多少のスタッフの入れ替えはあったにしても 総じてその3作品の参加スタッフは 同じような顔ぶれがだったはずだから 切磋琢磨しながら いろんな事をやっていたんだと思うんだ だから ピュー太 が完成形であるのは間違いないんだよね 完成し過ぎちゃって 早すぎた作品 になってしまったと思うんだけど ピッカリ ビー も1年やってるから 苦笑 後半には ピュー太 に近い 傑作があるのでは 笑 原口 じゃないかな と また新たな人生の目標が生まれたね 原口 そうなんだよ 笑 僕らは生きているうちに ピッカリ ビー が観られるのか 原口 いやいや 観られるよ ピュー太 の後にDVD化される予定なんだ なるほど 明日 医者に あなたは癌です と宣告されても 大丈夫だな なんとか ピッカリ ビー は観られる 原口 苦笑 WEBアニメスタイルで前に取材した時もそういう話になったけど 永沢さんは フルアニメ時代の教育を受けてるにもかかわらず リミテッド的な動かし方にも積極的に挑戦した人だった フルをちゃんと描けるけど 枚数を端折る事から出てくる動きのお洒落さや面白さも理解してる人なわけね そういう永沢さんが 多分 カリスマ的な存在として皆の上にいたんだね 倉橋さんは 弟分みたいな感じで永沢さんについていった人なのね で さらにその永沢さんの後輩だったのが 竹内大三さん この人は東映で宮崎 駿 さんと同期だから 最後の正社員だよね 本格的な長編にかすった最後の世代で 本来はフルアニメ志向になっていいはずなのに ピュー太 での竹内さんの持ち味は 倉橋さんの対極にある徹底したリミテッドなのね ガッチャガチャ ガッチャガチャ動くんですよ 竹内大三がやった回でお勧めなのが さっきの24話の美人コンテストの回と 15話ですね 暴走し続けて 最後まで暴走しまくって終わる回で 倉橋流とは全然違う動きだけど 作画的に楽しめると思います 南太平洋 メチャクチャ 大戦争 では倉橋さんも原画を描いているの 原口 それも調べているんだけど あの話を林静一 鈴木欽一郎 それと倉橋さんで描いているのは間違いないみたい 冒頭からドラム缶の潜水艦を作る手前までは 倉橋さんの原画らしい ワルサーがいろんな国の人のコスプレをするじゃない あれが倉橋さん 潜水艦を作るあたりは鈴木さんらしい だから あのオバQみたいになるハッスルも鈴木さんの作画のはず その後 ピュー太との待ち合わせの場所に すごい恰好をしたカッコちゃんがタクシーでくるじゃない あそこから倉橋さんなんだって じゃあ あの潜水艦内の魚眼レンズっぽいところも 原口 うん あそこも倉橋さんの作画であるはずだよ その後の文句を言われたカッコちゃんが テヘ となるところも 原口 ああ テヘ ね あれは重要だよね 笑 重要だよ 大半の読者には何の事だかわかんないだろうけど 重要だよね 原口 それに テヘ を受けたピュー太が ニコっと笑ったりしてね あのやりとりを見たら絶対に恋人同士だよね 笑 原口 あそこも倉橋さんの作画だと思うんだけど どうしてあんな芝居をさせたのかは分からないけど 描いている人の気持ちが 高まってるんだろうなあ ワルサーとブレーキが飛行機から飛び降りるところは 原口 飛行機の中のシーンも含めて 倉橋さんらしいよ でも海に落ちた後で 小さな島をブレーキが押していくじゃない あそこは林静一さんらしい さらに ピュー太がおどけて 崖から落ちるところは倉橋さん 入り組んでるよね 笑 フカに襲われる手前までが倉橋さんの作画で フカに襲われているところが林さんか鈴木さん そのあたりはよくわからないけど 鈴木さんが 林さんに波のフォルムの描き方を教わりながらピュー太の泳ぎを描いた記憶があるらしいの 間違いなく林さんが描いた場所としては 後半のアメコミみたいな正義の使者がドドドと出てくるところ あそこは林さんだって ワルサーとブレーキが南の島に漂着する辺りから始まって かなり強烈な中抜きしてるのが林さん ああ そうなんだ 以前 長谷川君が言ったのが当たったなあ もっとアニメを観よう 第13回 長谷川眞也 吉松孝博対談 2 話を整理すると ピュー太 は 東映長編 あるいは東映TV初期に参加していた人が 主力スタッフになってると考えていいわけね 原口 そうです 少なくとも放送動画制作という現場に集った人は ほとんどが東映出身です 完全に東映系と言っていいと思いますね 各話の外注に関しては 虫プロのスタッフも参加しているんだけれど つまり 東映長編の本流を受け継いだのがAプロダクションで それに対して ピュー太 は 裏Aプロ みたいな存在 原口 そう考えていいと思う 東映に始まり 後の高畑作品や宮崎作品につながっていく流れがあるとすると もの凄く個性が強くて ひとつの様式の中ではまとまりきれない きかん坊達がいて 彼等が東映から出て やりたいエネルギーを発散させるために与えられた現場が放送動画制作だった そういう風に位置づけられる なるほど 原口 だから 当然 ここに集まった人たちの 後の大成の仕方も Aプロの人達とは全然違う 長編やTVシリーズのスタッフとして 現在もバリバリやっている人はむしろ少数派で CM作家とか 個人作家として大成した人が多いんだよ 永沢まこと 倉橋達治 竹内大三 ひこねのりお などのようにね ピュー太 って 何かの本で タイム ボカン のルーツともいえる作品 とかって書かれたのを読んだ記憶がある 25年史 もそれに近い記述だったよね 太平洋 を観た時には どこがルーツだよ と思ったんだけど 改めて1話を観ると 確かに似ているよね 原口 そうそう 毎回繰り返されるパターンのひとつとして 御先祖様の胸像というのがあるんだ ワルサーが 屋敷の部屋の中にある胸像に呼び出されて それに悪事を働くように命じられる で 失敗して戻ってくると お仕置きが待ってる タイム ボカン 初期だねえ 近いのは ゼンダマン かな 原口 かたちとしては ヤッター マン のドクロベエが指令を与えて お仕置きをするのに近いと思う 御先祖ってのが 謎の存在で 正体は最後まで分かんないの 原口 分かんない 企画書によれば ワルサー家の子孫が代々悪の道を踏みはずさないようにと ワルサー1世が作った監視装置という事になっている だから 内部にメカが仕込まれている という裏設定はあるらしい でも テレビの本編を観る限りでは どうして御先祖がツルリ邸の詳細を知ってるのかも全然分かんないんだよ それに 回によって不統一だから これだ とは断言できないんだけど ワルサーは本当に先祖の指令を受けているのか と疑いたくなるところが随所にあるのね それって 先祖に命令されているというのは ワルサーの妄想じゃないか という事 原口 そうそう 本人がワルサー家の名誉に対して強迫観念を持ってて ご先祖に指令を受けていると思い込んでいるだけだ

    Original URL path: http://www.style.fm/log/02_topics/top050530.html (2016-02-17)
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