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  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】あの次回予告はこうして生まれた!『迷い猫オーバーラン!』サンジゲンの仕事に迫る
    確かにそうですね 1話や2話では ほとんど動きがないですし 松浦 で 後半の方ではしっかり動かすようにする そういう仕込みも含めて 毎回のネタを考えていました 元々 ギャグを考えるのは得意なんですか 松浦 うーん どうですかねえ でも 音声素材をもらってたので あとはそのテンションに合わせて作るという作業でしたから こちらで特にギャグを考えたというわけではないです 声に合わせて映像的に芝居をどうつけるか という 松浦 そうですね 台詞がすでにあるので そういう意味では作りやすかったと思います 技術的に苦労された回とかはありますか 松浦 ネタ的には さっき言った水着の回なんですけど 技術的に難しかったところは チアリーディングですかねえ 最後の次回予告 11話 ですね 松浦 あれは ポンポンの表現が結構難しかったんですよ CGだと かなりリアルになっちゃうんですよね 短冊が1本1本見えてしまって それだと絵として全然面白くない それを潰しつつ 技術的には 塗り分けを2色にするとか そういうレベルなんですけど そうやって潰して なおかつラインをある程度出るようにして セルっぽく見えるようにする 動きとかも わりと自動的に動くようにはプログラミングしてるんですけど そうするとヘンに伸び縮みしたりして ゴムみたいな素材に見えちゃうんですよね そのあたりを調整する作業は ちょっと苦労しました なるほど 松浦 あと 全体的には 布の表現には気を遣いましたかね 基本的に 2人ともメイド服を着てるじゃないですか 要するに 服の布地が重なってるんですよね ああ スカートの上にエプロンがあるとか 松浦 そうです そうなると 制御が凄く面倒くさくなってくるんです かといって 上の布地も下の布地も全部一緒に動かすと 凄く硬い感じになってしまいますし そこら辺も難しかったですね これはうまくできたぞ という自信作は 松浦 やっぱり 漫才の回は凄く評判がいいですね 動きが早いのと ああいうコミカルなものはやりやすいんだなあと思いました あと 温泉の回も意外に好評ですね 顔はあんまり見えてないんですけど 背中の芝居がいい とか言ってもらえたりします 水着の回も評判がいいですね ライトなエロが入ってて 笑 各回とも全て 同じモデルを使ってるんですか 松浦 ええ 同じものです あのぐらいの肉体表現ができるものは 最初に作ってあるんですね 松浦 そうですね 水着の回とかで 胸が揺れてる表現なんかは その都度 微調整をされてるんですか 松浦 ああ メイド服の体と 裸の体とは別モデルなんですよ 水着回の胸のアップとかは 別にモデリングし直した新作なんですね 松浦 そうです 骨もちょっと違うんですよ 裸の方は それ用に胸にも骨が入ってたりします 2人とも 少なくともメイド服を着ている姿の時は わりと人形っぽい感じが強調されてるじゃないですか やろうと思えば もうちょっと有機的に動かす事はできるんですよね 松浦 ええ できます そのあたりの按配もコントロールされてたんですか 松浦 うーん そういう意味では ちょっと探っていた部分もありますかね もし2クール目があれば もっと違う動かし方をしていたかもしれません 笑 でも あの人形っぽさが逆にキャラクター性になっていて面白かったですよ 松浦 ああ ありがとうございます 予告に関しては 本編の画ができる前から 結構作り始めちゃってたんですよね 本編ではどうなるんだろう と思いながら あとから考えると 予告でも もっと弾けてもよかったかな と思ったりもしました サンジゲンさんとしては 迷い猫 本編中の3DCGを作るのがメインで参加されて 余技として毎回予告を作る みたいなスタンスだったんですか 松浦 そうですね そもそもは本編中の3DCGを作るという事で参加したんですけれども 福家さんの方から ちょっとこういうのもやってみる と言われて やるやるやる と 笑 面白そうだったので 本編だと 例えば11話のブルマが回ってるエンディングとかも作られてるんですよね 松浦 ああ はい あのブルマは チアリーディングの予告用の素材をほぼ作ってあったので それをうまく流用してます 中山P あ そうなんだ 笑 松浦 腰のところからぶった切って使いました ちょっと調整はしてますけどね あれはフィニッシュまで作られてるんですか それとも クルクル回ってるブルマの素材を渡すだけ 松浦 本編に関しては 基本的にCGの素材を作って あとは撮影さんにお渡しするという感じでしたね 噂によると 別エンディングとしてスパッツ バージョンも制作準備中だと聞いたんですが 中山P よろしくお願いします 松浦 ハハハハハ 笑 ブルマといえば チアリーディングの予告でブルマを指で直すところも 描き手の情熱を感じたんですが 笑 松浦 あれも担当アニメーターのこだわりですね 笑 中山P 各話の担当アニメーターについては 単純に割り振ったんですか それとも このネタならこの人だろう みたいな感じで個別に振っていった 松浦 ある程度の希望は訊きつつ 割り振りました だけど 新人とか若手は一切関わってないんですよ ほぼ中堅 ベテランの面子ですね それはどうしてなんですか 松浦 サンジゲンとしては 今後 どうしてもキャラクターアニメーションをやっていきたいという希望があるんですね そのフラッグシップになるような画にしたいな と思ったんです それで今回は 中堅 ベテランのクラスで キャラクターアニメーションに興味があるようなスタッフをパッと集めて それぞれ 1週間で作ってくれ と えっ 全部1週間で作ってたんですか 松浦 ええ 実質5日間ぐらいですかね CG作画監督としてクレジットされている藤澤 俊幸 さんという方は 基本的には手描きのアニメーターをやられている方なんですよ スタジオライブに所属されているんですけど ああ あの藤澤さんですか お名前はよく拝見してます 松浦 凄く仲良くさせてもらってるんです やっぱり3DCGによるキャラクターアニメーションとなると 僕らには先輩がいないんですよね だから作画アニメ的な作法を含めて ちょっと見てもらえないですか とお願いしたら 面白そうだという事で快諾してもらって それで藤澤さんに入ってもらってるんです 実際には 芝居づけを見てもらったり 松浦 ええ 作画だとこうはしないよ とか こうした方が よりいいよ とか 温泉の回の 背中の芝居とかも結構指示してもらったりしてます どうやって指示するんですか 画に描いて渡したりとか 松浦 それもあります あと 社内のモニターでラッシュチェックみたいな感じで見ながら ここはもっとこうなるんだよ とか ここの脂肪はこうなるんだよ とか 笑 細かいところまで見てもらってますね かたちの取り方とか 松浦 そうです それができてるか できてないかで全然違う という部分ですね そこで手描きっぽいテイストというか キャラクターアニメーションのエッセンスを付加しているわけですね 松浦 僕らは 2D作画の 真似はできるんですけど どうやって本物にするかという部分では やっぱり実際の作画監督の方に見てもらうのが有効かなと思ったんですよね なるほど サンジゲンさんは キャラクターアニメーションの仕事もされてますよね 松浦 はい ぼちぼちやらせてもらってます 普段はエフェクトだったりメカだったり 3DCGらしいものを作る仕事が多いんですか 松浦 そうですねえ それでも今年は キャラクター絡みの仕事が多いですね 半分以上になってきましたから 今回の 迷い猫 や 他の作品でもこういう事をやらせてもらって そこまで作れるんだったら もっとやってみる という話もいくつかいただいているので 挑戦している最中です 迷い猫

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  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】『カラフル』原恵一監督インタビュー 第1回 この原作なら自分に向いている、と思った
    中でも その砧線という2kmちょっとぐらいの短い路線に 俄然興味が湧いてですね 笑 終点の砧本村という駅の模型が展示されてたんだけど 終点といっても周りには特に何もない 僕がそれを見てイメージしたのは だだっ広い平原の真ん中で いきなり線路が終わっているというビジュアルだった 水木しげるの漫画に出てくる 幽霊列車の終点みたいな 原 そうそう 北海道の原野みたいなところに ポツンと終着駅があってね 実際には カラフル の劇中にも出てくるけど 砧本村駅があったところは今では普通の公園になってる 昔の写真を見ても そこそこ人が住んでいた気配はあるし 別に何もない荒野だったわけじゃない 笑 でも それを最初に見た時に自分の頭に浮かんだ 大草原の小さな駅 みたいなイメージが凄く面白くて それで玉電に興味を持ったんです 以前からお好きだったのかと思いましたけど つい最近なんですね 原 うん それも本当にたまたま知ったんですよ 舞台を二子玉川周辺にしようと思われたのは どうしてなんですか 原 まあ ここ何年かで 僕にとっては凄く身近な場所になったんですよね 河童 の作業が終わったあと 結構ヒマな時期があって あの辺を自転車でうろうろしたりしてたんです 河童 は公開までにも時間がかかったし すぐに カラフル にとりかかる気力もまだなくて 苦笑 それで近場を自転車でうろうろしてた頃 よく玉川の土手とかに行っていて 編註 現在の河川の正式名称は 多摩川 だが 地名としての 玉川 は今も残っている カラフル の劇中で 主人公の真と早乙女君が一緒に川を眺めるシーンがあるじゃないですか あの辺のポイントも自転車で走ってる時に見つけて 印象に残ってた景色なんです ここからだと玉川が凄くカッコよく見えるなあ って 劇中で 一瞬 これ実写かな と思うようなシーンですよね 原 それ よく言われるんですけどね 写真をもとにはしてるけど ちゃんと手作業で描き起こしている背景なんです まあ いつも誰かがそこで景色を眺めていたりするような 有名なスポットというわけではないんだけど 個人的にお気に入りの場所だったんです あの近辺は 僕も子どもの頃から馴染みのある地域だったので 独特の土地柄というか ロケーションの魅力を凄く見事に捉えているなあ と感じました 等々力渓谷も劇中に出てきますよね 原 ええ 僕は昔から知ってたわけじゃないけど 最近になってああいう場所があると知って なんだここは と思ったんですよ 都内23区で唯一 渓谷という名前がついているところらしくて 確かに 落ち込んでる時にあの谷底を見つめていると 際限なく暗い気持ちになるよなあ と思いました 原 ハハハ 笑 鬱蒼としてますからね 僕があの場所を初めて見た時に感じた なんだここは っていう感じが 観てる人にも面白がってもらえるんじゃないかと思って 映画の中に入れました キャラクターデザインは 脚本が完成してから作業に入られたんですか 原 いや そんなにきちんと 脚本が終わったから 次はキャラ という感じで進めていたわけではないです キャラクターも並行して作り始めてたんじゃないかな 内田さんからの提案で 山形 厚史 さんにやってもらう事になって 僕はそれまで一緒に仕事した事はなかったけど まあ内田さんがそう言うなら という事で なかなか意表をつく組み合わせですよね 原 その時点ですでに 山形さんの仕事の都合で 作画監督まではできないという事は決まってたんですよね キャラクターデザインの作業も 今やってる仕事があるからすぐには入れない と それで 時間を無駄にするのもなんだからという理由で 佐藤卓哉さんという演出家の方に来てもらった それも内田さんの方から 彼に何か描いてもらおうか と提案されて あ そういう経緯があったんですか 原 クレジットでは キャラクターコンセプト協力 みたいな肩書になってるのかな 凄く微妙な立場の仕事だったと思うんだけど そこである程度 キャラクターの 方向性を決めるというか 要するに いろんなキャラクターのアイディアを描いてもらう という仕事をお願いしたんです それがある事によって 山形さんも仕事がやりやすくなるんじゃないか という内田さんの判断で 佐藤さんも元々はアニメーターだったらしいんだけど 今は演出家として仕事している人なので 完成形までは持っていけないと自分でも言っていて じゃあ あくまでラフデザイン的な感じで 原 そうですね それで 山形さんが カラフル の作業に入れる事になった時に 佐藤さんの描いたスケッチとかを見ながら もうちょっとこうしようか みたいな話をしたりして 今のキャラクターデザインができていった だから 佐藤さんの出してきたイメージが意外と残っているキャラクターもいれば 結果的にだいぶ違う方向へ行ったキャラクターもいます なるほど 今回もやっぱり コンセプトとしては アニメっぽさ をなるべく排除しようとされたんですか 原 まあ 特に こうでなきゃダメだ みたいな話で ああいうキャラクターになっていったわけではないですけどね じゃあ むしろ作品の題材だとかストーリーを踏まえて考えた結果 自然とそういう方向性に流れていった 原 うん そうですね 確かに ある程度のリアリティは欲しいとは思ってましたし アニメらしい記号が多いようなキャラクターにはしたくないな という気持ちもありました だから 特徴がないと言えば特徴がない 苦笑 それはアニメーターさんとかにも よく言われましたよ ああ 現場の方から 原 今回のキャラクターは それぞれの特徴ってものがあんまりないじゃないですか

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  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】『カラフル』原恵一監督インタビュー 第2回 経験上、コンテは遅れてでも手を抜けない
    そこで一気にエンジンがかかる と 原 だけど 今回みたいな作品の場合 そうそう力技でできるような内容ではない それなりにじっくり時間をかけて 毎日少しずつやっていかないと終わらないような内容の芝居とかが多いですから 僕のコンテが遅れたせいで 後半かなり作画の現場に負担がかかってしまった それは間違いなくあると思うんですよね だから 作画の人たちにも 本当はもっとじっくり時間をかけて描きたかったという気持ちはあると思います でも 普通に映画を観ている分には 作画的なアラは気にならないですよね コンテや演出の力で まずはお話に没頭してしまうせいもあると思うんですが 原 まあ そうなってくれてるといいですけどね 僕は内心 ヒヤヒヤしてました 苦笑 このコンテの内容を この制作期間で本当にやってもらえるのか って シンエイ動画を離れての初仕事は いかがでしたか 原 まあ スタジオ自体はサンライズではなかったし 作画スタッフもわりとつきあいのある人が多かったので あんまり環境が変わったという感じはなかったですね 作画監督の佐藤雅弘さんは 原さんのご指名なんですか 原 そうです 今回 こういうキャラクターで作品を作るのって 僕にとっては初めてだったんですよ 自分が今まで関わった作品の中では いちばんリアル寄りというか あ そう言われてみればそうですね 原 だから 今回は誰に作監をやってもらうのか ちょっと考えないといけないなと思ってて その中で佐藤さんの名前が浮かんだんです 結構リアリティのある画を描く人でもあり 一方では クレヨン しんちゃん の原画もやってもらったりしていたので なんというか リアルで繊細な画が描ける人 というかね リアルかつ繊細 というのが カラフル におけるアニメーション的な狙いだったわけですね 原 うん そうやって見渡してみた時 自分が実際に画を見た事があるアニメーターさんの中では 佐藤さんがいちばん合ってるかもな と思った 最初は何気なく名前を出した程度だったんですけどね 作監どうしようか って 制作スタッフと相談している時に でもまあ ちょっと難しいだろうな とも思っていて そしたら本人がやりたいと言ってくれて 受けてもらえたんです 難しい と思われたのは どうしてなんですか 原 佐藤さんって どちらかというと動きのスペシャリストというか アクションシーンなんかを任せられる人なんですよ しんちゃん とかで原画をやってもらっていた時は とにかくかっこいいアクションとかを描かせたら凄く巧い人 みたいな印象があった だから今回みたいに ひたすら日常芝居を描く事に終始するような作品をやってもらえるんだろうか という危惧があったんだけど あとで聞いたら 佐藤さん自身も こういう作品がやりたかった という気持ちがあったらしくて 日常芝居をじっくり追うような 原 そうそう そういう人が時々いるから 僕なんかは作品が作れているようなものでね みんながみんな アクションにしか興味がないとかいう話だと 僕が作るようなものをやってくれる人はいなくなっちゃうわけで 苦笑 河童 で初めてお願いしたようなアニメーターさんの中にも 意外と若いのに こういう日常芝居がやりたいんだという人も何人かいてくれたんです だから凄く助かりました 現場での佐藤さんの仕事ぶりはいかがでしたか 原 かなり頑張ってくれましたよ 作監ってこんなに画を直すものなんだ というのを初めて知りました 笑 僕がいたシンエイ動画というところでは 作監がレイアウトをいちからほぼ描き直すみたいな事って あんまりやらないんですよ よく話には聞いてたんですけどね 作監のところで画が止まっちゃって他のスタッフが手空きになる みたいな話って 僕はそういう経験がなかったから どういう事なんだろう とか思ってた ああ こういう作業をしてたらそうなるんだな というのが 今回よく分かりました 今までにない経験だったわけですね 原 うん 自分が見たレイアウトが 作監修正で 全然違う画になってて ええっ なんでこんなに変わったんだ ってびっくりするわけですよ もちろん いい方に変わってるんですけどね 原画の方で 活躍が目立った方というと 原 河童 の時に参加してくれて 今回も現場に入ってもらったメンバーだと 霜山 朋久 君と浦上 貴之 君というふたりがいます まだ30歳くらいなんだけど 日常芝居だとか食事のシーンだとかを中心に かなり粘って描いてくれました 彼らの粘りには凄く助けられましたね 作監の佐藤さんにも原画を描いてもらってます あと 僕は今回初めてだったんだけど 松本さんという人がいて 松本憲生さんですね 原 その人の原画を見た時は ちょっとびっくりしました 凄くて 佐藤さんが声をかけてくれて 参加してもらえたんですけどね アニメーターの世界では有名な人らしいんだけど あ ご存知なかったんですか 原 うん 他のスタッフに 原さん 知らないんですか って言われました 笑 松本さんはどのあたりの場面を描かれてるんですか 原 顔中ケガをした真が学校に来るあたりから 真と早乙女君が ごめんそうろう っていう靴屋に行くあたりですね ふたりがはしゃぎながら自転車で走ってて 車が前から来て左右に分かれたりとか あとは ごめんそうろう 店内の場面いっぱい ひとりでやってくれてます もう 上がりが来たら 恐れ入りました って感じで 即OK 笑 こちらの言う事はあんまりなかったですね ちなみに 河童 で活躍された末吉裕一郎さんは 今回どのあたりを担当されたんですか 原

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  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】『カラフル』原恵一監督インタビュー 第3回 ふっ、と怖くなる瞬間がたくさんあった
    ホッとするんですけどね 作っている間は ここがクライマックスになるのか っていう不安が凄くありましたよ 食事のシーンが山場のアニメって あんまりないじゃないですか まあ 確かにそうですね 原 それも別に こうするんだ という強い気持ちがあったわけじゃなくて 順を追って考えていったら あ ここが山場じゃん という事に思い至って 大丈夫か この映画 と思いましたよ 笑 家族が座って会話しているだけですからねえ 原 カラフル では ある時ふっと引いた目で見て 凄く怖くなる瞬間がたくさんありました 普通の劇場アニメの現場だったら もの凄いアクションシーンとかを描いてる人が絶対いるわけじゃないですか ところが今回は そういう人が誰もいなくて 誰の机を見ても全員が食事シーンを描いたりしてる それはそれで 相当珍しい現場ですよね 原 ある時 その事に気づいて やべえ と思った記憶があります 笑 このままじゃマズイんじゃないか って 今からでもアクション足した方がいいんじゃないか とか 原 そうそう 空でも飛ばそうか みたいな 笑 その不安感には なんとか最後まで耐えたんですけどね もう このままで行くんだ って 音楽を大谷幸さんが担当されてますが やっぱりこれまでの原さんの作品とは趣が異なる感じがしました 例えば 真がひろかの手を引っ張って雨の中を走っていくシーンの音楽は 結構びっくりするほど直球のロックですよね それも監督のオーダーがあったんですか 原 あそこはロックっぽい音楽がいいな と思ったんです コンテの段階で ある程度は音楽の指示も書いていくんですけど あの場面に関してはコンテでも 音楽はロックで と書いてました 真がいちばん彼らしくない行動をとる そのドキドキ感とかを表現するにはロックがいいんじゃないか と 仕上がりは イメージどおりに 原 ええ 今回の音楽は ふたつの旋律だけを作ってもらって あとは全部アレンジを変えて曲をつけてもらってるんです あの雨の中をふたりで走る場面の音楽にしても そのふたつの旋律のどちらかのアレンジなんですよ そうなんですか 原 本当は ひとつの旋律だけで全編の音楽を作るつもりだったんですけどね 大谷さんにもその意図は伝えて そのテーマを作る作業から始めていった 1分とか 1分未満とかのラフな曲を 大谷さんがひたすら作るという期間があって 結局 その中からどうしてもひとつに絞れなくて これとこれがいいんだけど という話になったんですね 僕としては それでもやっぱりひとつにしたかったけど 大谷さんから ふたつでもいいんじゃないですか と説得されて ひとつは現実的な部分のテーマ もうひとつは多少ファンタジックな要素を持つテーマという感じで分ければ それほど矛盾しないのではないかという意見をもらって 僕もそれで納得したんです なるほど 原 お客さんが映画を観終わって劇場をあとにしてからも なんとなく音楽が頭に残ってくれるといいな という気持ちもあってね じゃあ いろんな曲を作るんじゃなくて テーマを絞ろうと 昔の映画の音楽って 意外とそういう作り方をしているじゃないですか 僕の方からは 木下恵介監督の 野菊の如き君なりき という映画の音楽がいい という話をしました あの作品も ほぼ同じ旋律をもとに アレンジを変えて全編でその曲を使ってる それを大谷さんにも観てもらって やり方の参考として 原 うん このやり方で成立しているし それどころか素晴らしくなっている という一例としてね あとは モーリス ジャールの話とかもしたかな 僕は デイヴィッド リーン監督の映画が凄く好きなんだけど モーリス ジャールといえば リーン作品の音楽で有名じゃないですか アラビアのロレンス を筆頭に 原 そうそう あと ドクトル ジバゴ とかね もの凄く印象に残る音楽を作ってる 彼が晩年 日本に来た時に新聞のインタビューを受けていて そこで語ってた言葉が印象に残ってたんです 10音に満たない音符の並びで 全てが決まる その旋律が生まれた時に 全部が決まるんだ みたいな事を言っていて おお なるほど 原 曲自体はもっと長いんだけど その旋律があるおかげで アラビアのロレンス のテーマは誰もが忘れられない音楽になっているんだ と なるほど そうか と思って カラフル でも そういうフレーズを作る作業を 大谷さんにしてもらおうと思ったんです でも それって作曲家さんにとっては相当 原 もの凄くハードルの高い注文だよね 笑 正解を出さなきゃいけない っていう 原 そうそう 大谷さん自身は 凄くやり甲斐がある仕事だと言ってくれたんですけどね 一方では こりゃ大変だぞと思ってたみたいです 笑 何はともあれ 前向きに取り組んでくれたわけですね 原 ええ ちゃんとこちらの注文に応えてくれたと思います 僕の方でも 内容が地味だから 音楽はもう少し派手にしようか とか考えがちなんだけど そうじゃなくていい 凄く小さくて あったかい音楽でいいんだ と 最初は オケ オーケストラ を使わないでもいいんじゃないか みたいな話もしました ああ

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  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】『カラフル』原恵一監督インタビュー 第4回 「アニメである事」に凄く助けられている
    まあ クラスメイト役でもやってくれたら嬉しいな というぐらいでね 久々に顔も見たかったし あくまでカメオ出演的に 原 うん そのつもりだったんだけど 今回の主人公の真って 中3にしては成長が遅くて クラスでもいちばん背が小さいという設定じゃないですか だから 実際に中3ぐらいの子たちに台詞を読んでもらったりすると どうしても大人っぽい声質の子の方が多い どちらかというと高校生寄りの 原 そう 逆に 中1ぐらいだと 今度はちょっと声が子供っぽすぎたりしてね なかなかちょうどいい声の子がいなかった それで オーディションの最終日あたりに冨澤君が来てくれて 最初はこっちも おー 久しぶり 今日はよろしく頼むよ みたいな感じだったんだけど 笑 親戚の子が遊びに来た みたいな 原 たぶん君 主役じゃないけど クラスメイトのひとりでもやってくれよな ぐらいのつもりで 笑 それで台詞を喋ってもらったら 意外とちょうどいい感じになってたんだよね これはイケるぞ と 原 いや 結構それで悩んだんですよ 2作続けて冨澤君が主役でいいんだろうか って だけど僕だけじゃなく オーディションを聴いた他の人からも 冨澤君がいいんじゃないの という意見がたくさんあって じゃあ また冨澤君にお願いしよう と プラプラ役のまいける君も オーディションで 原 彼は たまたま僕がTVのバラエティ番組を観ていて この子 面白いかもな と思ったんです 見た目はハーフなんだけど喋り言葉はネイティブの関西弁 という面白さに惹かれて リアル版プラプラみたいな 原 あんまりデータもなくて 芝居経験もなかったけど 番組収録のために上京してきたついでに ちょっと台詞を録らせてもらったんですよ そうしたら 思った以上に演技できていた それで あ この子で大丈夫だ と思ってお願いしたんです 彼は収録している間にも どんどん芝居がうまくなっていった だから 前半より後半の方がうまくなってるんじゃないかな 笑 芸達者な感じがありますよね 原 あと 早乙女君をやってもらった入江甚儀君も オーディションで決めました 彼は今回 凄くよかったと思いますね 荒んでいる真を 独特の優しさで包んでくれる役柄じゃないですか 彼がアフレコ現場で冨澤君と一緒に芝居を始めた時に もの凄くホッとしたんですよね 冨澤君自身も 真の気持ちと同化して 入江君の優しさに包まれていったような感じがあって ああ いい話ですねえ 原 うん ずっと荒んだ場面が続いていたところで 入江君演じる早乙女君が登場してホッとさせてくれる感じが アフレコ現場でも感じられた 監督の方から演技指導をされたりはしたんですか 原 いや 特にはしてないです 入江君も ちょっと独特のイントネーションを持った子でね 普通だったら録り直しとかになるんだろうけど 今回はあんまり直さなかった 彼独特のイントネーションが早乙女君らしいと思ったので なるほど 原 なんかね 砧線の跡をたどるところで おおー いいねえ みたいな台詞があるんだけど その発音が妙に独特でおかしかったんだよね 笑 あと コンビニ前で真と話している時の あいたたた みたいな台詞も 不思議なイントネーションになっていて そういうところが凄く早乙女君っぽいなあ と思ったので そのまま使いました 早乙女君は本当にいいキャラクターですよね 人類の宝と言っても過言ではないくらい 原 ハハハ 笑 入江君も アフレコは今回が初めてだったんだよね 真のお母さん役の麻生久美子さんも これが初のアフレコだった 麻生さんも素晴らしかったですね 河童 でお母さん役をやった西田尚美さんに匹敵するくらい 原 うん 僕は やたらとアニメらしさを取り除くとか アニメじゃないようにしたいみたいな事を言いがちなんだけど やっぱりいつも アニメである事 に凄く助けられている気がするんですよ 今回のキャスティングも アニメだからこそ成立するものじゃないですか 麻生さんも 実際の年齢と役柄の年齢とは ずいぶん開きがある それが自然に無理なく成立してるのは やっぱりアニメだからなんだよね 宮崎あおいさんが中学生を演じる事だってそうだけど 笑 編註 宮崎あおいの 崎 は山へんに立 可 河童 の時も思いましたけど 今回のキャスティングも適材適所でしたね 名前の並びを見た時は えっ と思うんだけど 実際に聞いてみるとバッチリだった という 原 それは凄く嬉しい反応ですね 中には こういう役者さんたちがやっているとは知らずに最後まで観て エンドロールで えっ あれってあの人だったんだ と驚いた とか言ってくれる人もいて そういう反応も嬉しいんですよ アニメを観ながら ああ このキャラの声はあの俳優がやってるんだ と頭に思い浮かべながら観るのって ちょっと嫌じゃないですか ノイズになっちゃいますよね 原 うん だから 誰がやっているとは知らずに最後まで自然に観れたという事は ちゃんとそのキャラクターになってくれているという事だと思うんです 思いどおりのキャスティングではあったけど 結果的には 自分が思った以上にハマッたんじゃないかと思いますね 宮崎あおいさんはどういうきっかけで配役されたんですか 原 やっぱり 唱子という役は凄く演技力が必要とされるキャラクターだと思ったんですよ そこから考えていって 宮崎あおいさんという名前が浮かんだ そのギャップも面白いじゃないですか この子を宮崎さんがやるの っていう もし実現できたらこれは面白いぞ と思いながらも まあ難しいだろうとも思いましたよ とりあえず聞いてもらうだけでもいいか という事でオファーしてもらったら 思いがけずOKしてくれて 宮崎さん自身 原作のファンだったらしいですね 原 それもあって参加してくれたというのも あとで知ったんだけどね だって 宮崎さんがやってくれると聞いた時は 僕も驚きましたから 何事も聞いてみるもんだなあ と思いましたよ 笑 なかなか類を見ないキャスティングですよね 原 完成披露試写会の時に キャストの皆さんが初めて一堂に会したんですけど その時に改めて思いましたね このメンバーがよく集まったな って 実写映画の並びでもないし TVのバラエティ番組の並びとも全然違うし 南明奈さんと宮崎あおいさんが並ぶ事って まずないじゃないですか そうですねえ 原 なんか もの凄くいい眺めだなあと思ってね 笑 南明奈さんはどういうきっかけで目に留まったんですか やっぱりバラエティ番組とかで 原 それもあったし お芝居してる作品も観てたりしたんですよ それで この子は演技できるんじゃないかな と思ってて 本人としては 喋りの抑揚のなさがアニメの声優には向いてないと思ってたらしいんだけど 今回はそれが ひろかという役に合うと思ったんですよ 前にもアニメの声優の仕事はやった事があるらしくて 凄く苦手意識があったみたいなんだけどね でも 今回のひろか役に関しては 全然よかったと思う 現実感のない感じというか 原 そう ふわふわした感じが合ってるなあ と 美術室で泣く場面なんかも 凄くよかったと思います あと 河童 と同様 クレヨンしんちゃん でお馴染みの声優さんたちも参加されてますよね 原 ええ 藤原 啓治 さん 矢島 晶子 さん 真柴 摩利 さん 納谷 六朗 さんですね 今回は登場人物があんまり多くないから どうしようかなあとは思ってたんですけどね 特に矢島さんと真柴さんに関しては お願いできる役がないな と でも そうだ 子どもだったらいけるかな って 駄菓子屋にいる子どもたちですね 原 最初は実年齢に近い子役を使おうと思ってたんだけど 逆に矢島さんと真柴さんにやってもらったら面白いんじゃないかと 矢島さんは普通の子どもの声をやらせても凄くうまいんで 無理なくできるしね それに 知ってる人が聴けば あっ しんちゃんの声だ って 面白がってくれるんじゃないかと思って 矢島さん

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  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】『チェブラーシカ』中村誠監督インタビュー 前編 この世界は実在する、という感じを出したかった
    どんなところから始められたんですか ストーリーから それとも映像的な面から 中村 まずは コンセプトを決める事から始めました 本国ロシアでは 第1作の公開から数えると40年もの歳月が経っていて 最後に作られた短編から数えると 30年近くも新作が出ていないわけです あの4本しかない旧作のエピソードを ロシア人は30 40年間 繰り返し観続けている そこで僕が じゃあ 今回はフルCGで作りましょう とか言ってもね 笑 方法論はいくつかあると思うんですけど そこでどういう落としどころを見つけるか どういうチャンネルで出すか それをしっかりと考えるところからスタートしました 極端な話 全ロシア国民を敵に回しかねないですから かなり悩まれたんですか 中村 いや そんなに悩まなかったです いくつかやり方を考えて やっぱり旧作同様パペットで作る以外に方法論はない と 3話構成にするというのは 最初から決まっていたんですか 中村 ええ 全て新作ではなく 旧作のリメイクパートを入れるというアイディアはどの段階で決まったんですか 中村 それもいちばん最初から決めてました 何度も旧作を観続けているロシア人にとっては はっきり言ってリメイクパートなんて必要ないと思うんです でも やっぱり日本ではチェブラーシカを知っている人と知らない人がいる そうなると チェブラーシカってなんなんだ という世界観であったり キャラクター性みたいなものを説明する上で あれ以上によくできた第1話ってないんですよ だったら 新作1話は旧作1話のリメイクにするのがいちばん正しい それが最も間違いがないだろうという事で ああいう作りになったんです リメイクパートは シナリオから構図から 全てオリジナル版に準拠して作られているんですか 中村 そうです 旧作を何度も観直して そのまま画を書き起こす作業から入っています コンテは起こしませんでしたけど 全てのカットをキャプチャーして参考にしました ただ 旧作は画面サイズがスタンダードですけど 今回はビスタなんですよね 違和感のないレイアウトにするにはどうしたらいいか コンテと撮影の段階でかなり苦心しました 制作中 オリジナル版のスタッフに意見をあおいだりされたんですか 中村 いや かなり初期の段階ではありましたけどね さっきも言いましたが 2004年に旧作スタッフのノルシュテインやシュワルツマンといった人達に会いに行って 新作を作るにあたってどうすればいいか助言をあおぎました でも 彼らの方からは こうしなければいけない みたいな意見は特になく とにかく カチャーノフの作品を教科書にしなさい というひと言だけをもらいました だから僕と助監督は 旧作を計600回ぐらいは観てますね 部分的なチェックも含めてですけど 脚本に金月龍之介さん 島田満さん 中村監督 ミハイル アルダーシンさんという計4名の方がクレジットされていますが 分担みたいなものはあったんですか 中村 極端なかたちでの分担はなかったです 日本側で言えば 僕がまず大雑把なシノプシスみたいなものを作って 2話のシナリオを島田さんに投げて 3話を金月君に投げたのかな で それぞれから上がってきたものを僕がまとめて書き直し ロシア側に送って 向こうとセッションしながらまた書き直していくというやり方でした 敢えて分担といえる部分を挙げるなら マーシャというキャラクターを作ったのは僕 シャパクリャクの相談所 という話を作ったのは島田さん 奇術師というアイディアを出したのは金月君ですね サーカスの話にするとモブシーンが大変になるな みたいな懸念はなかったですか 中村 いや モブシーンは最初からやりたかったんです それはコンセプトにも関わるテーマだったんですけど カチャーノフ監督のオリジナル版は 基本的に12フレームで撮られていたそうなんです いわゆる2コマですね で ロシア人はその12フレームの動きに できそこないのおもちゃ であるチェブラーシカが動く というニュアンスを深く感じ取っているらしくて そのカクカクした感じに意味があるんだ と 中村 そう だけど40年経った今 観客はそういう風には思わないんじゃないか と チェブラーシカも ワニのゲーナも 本当に生きているように思わせなきゃいけないんじゃないか と考えたんです だから今回は敢えて24フレームにして できるだけ細かいニュアンスを出すという方法論を選んだ 街の人々や サーカスのモブシーンを入れたのも そういう理由です この街は本当にあるし この人達も実在する というつもりで作ったんです 実在感を出すための要素のひとつが モブだったんですね 中村 ええ 旧作だと ゲーナの住む家も毎回バラバラだったりするんですけど 今回は街全体のマップも作れるような感じで設定を起こして それをもとにセットを組んでいます 朝 昼 晩での太陽の動かし方みたいな事も考慮に入れて できるだけ旧作よりも この世界は本当にある という感じを出そうとしました あと 僕の勝手な思い込みですけど 手塚治虫へのオマージュとして やっぱり初期の手塚作品といえばモブシーンじゃないですか 笑 ノルシュテインと手塚さんは親交があったし じゃあ入れとこうか というのも少しあります 旧作の映像の質感は ちょっと非現実的な感じがありますよね 背景とかもホリゾントをそのまま色替えして使っていたりして 今回の新作は 全体的に柔らかな色調で 空も普通の青空だったりしますね 中村 それもやっぱり同じような理由で やや写実的にする事で この世界は本当にある と感じてもらうためのものです よーく見ると気づいていただけますけど 背景の雲なんかも少しずつ動いてるんです それに付随して 地面に映った雲の影も動いたりしてます 早回しすると分かりやすいと思うんですが へええ 中村 そういう ハッキリとは伝わらないかもしれないけど 観ながらどこかで体感していただけるようなディテールの積み重ねはしています 共同脚本とクリエイティブ プロデューサーとして参加されているミハイル アルダーシンさんは どの段階で参加されたんですか 中村 えーと 参加してもらったのは2006年ぐらいの段階だったと思います 彼はユーリー ノルシュテインの教え子の1人で ノルシュテインから ロシア人のアドバイザーが必要だろう と言われて紹介してもらったんです で 彼がいちど京都に来た時 1日中ずっと張りついて 参加しろ 参加しろ と口説きまして 笑 それで入ってもらったんです 主には 旧作にあるロシア的なテイストとかを足してもらったんですか ちょっとうら寂しい感じとか 中村 いや むしろ そのあたりの感覚って 難しい問題なんですよね 日本人が思っているチェブラーシカ像と ロシア人が思っているそれというのは 本当に同じものかどうかは分からないじゃないですか 僕が話を聞いたかぎりでは 日本人はチェブラーシカを哲学的に捉えすぎている と ああー 中村 ちょっと気取った言い方をすると アイデンティティを持たない存在が 友達という名のコミュニティに参加する事で自我を確立する みたいなね もちろんそういう構造も描かれているんだけど そこはロシア人的にはあんまり重要なポイントじゃない ひとりはみんなのために みんなはひとりのために 誰かのために何かをしてあげる事 とか そういうシンプルな事がテーマなのであって 別に難しい哲学はいらないんだ と 40年間 あの4本の短編を繰り返し観続けてきて ロシア人が辿り着いたチェブラーシカ像みたいなものがあるんです なるほど 中村 この作品を作る時 僕の中では 日本人のために作る という事は第一義として考えていなくて 30年も新作を待ち続けてきたロシアの人達に楽しんでもらえなければ 日本での成功もないと思ったんです だから 僕はロシア人のアドバイスに関しても 納得できるものは全て採り入れたし 納得できないものも僕自身が納得できるまで意見のやりとりをしました 結果的には7 8割 ロシアからの意見は採り入れてます 具体的には どういう点で 中村 例えば最初のシナリオの段階だと 奇術師とマーシャというキャラクターは おじいさんと孫娘という設定ではなくて 父と娘という設定だったんです しかも 最後に2人が出会うんだけど 実の娘ではなかったというオチだった でも 出会えたからいいじゃないか みたいなストーリーラインだったんです まあ それはそれでアリですよね 中村 だけど ロシア側から これじゃダメだ と 2人は本当に血の繋がりがなきゃダメだし しかも親子じゃなくておじいさんと孫娘の方がいい と じゃあマーシャの両親の存在はどうするの と聞いたら そんなものは関係ない 笑 いやいや 気になるでしょ って言ったら 大丈夫 気にならないから みたいな感じで そんなやりとりをした結果に今のかたちに落ち着きました 今にして思えば カチャーノフ監督とレオニード シュワルツマンが最初にコンビを組んだ 迷子になった孫娘 1966 という作品があって 実はそれに対するロシア側からのオマージュだったのかな とは思います それらの意見は 主にアルダーシンさんを通して 中村 そうですね 僕もロシア側スタッフの全容は把握していないんですけど それぞれに独立して監督をしているような方達が参加してくれているので そういう方達の意見というのは 聞けるかぎり聞いていました もちろん最終的なジャッジは僕がしましたけど

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  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】『チェブラーシカ』中村誠監督インタビュー 後編 ロシアの観客に言われて、いちばん嬉しかった言葉
    まずコンテを起こしてから 音声をロシア語で全部録ったんです ああ いわゆるプレスコ方式なんですか 中村 そうです それに合わせてロシア側でビデオボードを作ってもらって 撮影はそのビデオボードをもとに進めていきました 旧作が作られた当時と現在とでは パペットアニメの作り方も違っていますよね 特に違うところはどこだと思いますか 中村 いちばん大きいのは やっぱりCGの存在でしょうね 昔なら 例えば何かが宙に浮いたり跳ねたりするシーンを撮る時は その物体を支える針金とかを 背景と同じ色に塗って 見えない事 にする というようなやり方だったと思うんです ただ 今は針金よりもしっかりした土台を使っても あとでCGで消す事ができる その変化は大きいですよね あとは シャボン玉の一部をCGで作ったり アオリのショットで空を合成したり そういう部分は 今だから簡単にできる事だと思います 撮影はフィルムではないんですよね 中村 ええ デジタル機材を使っています じゃあ 40年前にはできなかった 撮影したその場で映像をチェックする事もできるわけですね 中村 できます リアルタイムで画をチェックする事が可能になったので それも大きな違いでしょうね 撮ったばかりの画と 前に撮ったコマとの連続性をチェックできる機械もあったりして そういう意味では凄く楽です モブシーンなんかもデジタル撮影だからこそチャレンジできた 中村 うーん それは必ずしもそういうわけではないと思います 結局40人のキャラクターがいれば 40人分のパペットを少しずつ動かして撮影するという手間は変わりませんから 昔みたいに フィルムを現像するまで映像がチェックできない時代だと やべえ こいつだけ動かし忘れてた みたいな事もあったかもしれませんけど 笑 手前と奥のモブを別々に撮って あとでデジタルで合成しているカットもある 中村 部分的にはあります サーカスでマーシャが1本のロープの上で踊るシーンがあって 俯瞰のショットがあるんですけど そこでは彼女が踊っているシーンと その下に見える観客席のモブは別々に撮っています そういうところで現代の技術は使ってますね 客席のモブのなかに 見覚えのあるキャラクターが そういえば 劇中に 霧の中のハリネズミ のハリネズミ君が出てきますが あれはどうして 中村 あれはまあ 軽いジョークです 笑 チェブラーシカ の世界では動物も人間も混じって暮らしているので モブシーンにハリネズミがいてもいいよな と思って それでサーカスの観客の中にハリネズミを登場させようと思って 人形を作ってからノルシュテインに見せて 出していい って訊いたんです あ もう先に作っちゃったんですね 笑 中村 ええ それで いいよ と言ってもらえたので 出してしまいました 元々 その人形は動かすための造形はしてなかったんですけど スーパーバイザーを務めてくれたチーフアニメーターが 俺なら動かせる と 笑 それで 少しだけ歩いてもらったんです それでクレジットに 協力 ユーリ ノルシュテイン と出るわけではない 中村 そうじゃないです 笑 プロジェクトの最初に取材させてもらった時 カチャーノフの話とかをいろいろ聞かせてもらって 助言を与えてくれた事に対するスペシャル サンクスです 現場レベルでは色々な国のスタッフが参加していますが 資本としては日本なんですか 中村 そうです なんでロシアのものを日本で作るんだ という声もあったと思うんですが 中村 ええ それは言われましたね 僕はもう最初の段階で 何度も お前なんかに作れるわけがない と罵倒されましたから それに対して どう対処されたんですか 中村 いや 対処はしてないです それはやむを得ない事だと思いましたから 例えば 鉄腕アトム や ドラえもん の続編を突然ロシアで作ると言われたようなものですからね 当然 反射的に 何言ってんだ となるわけで そういう声に対して 僕は黙って聞いていただけです そういう意味では ロシア人スタッフの方が大変だったと思う それだけのプレッシャーがある中でスタッフとして参加して もし失敗したら 僕なんかよりも遥かにクリエイターとしてのダメージは大きいはずですから 僕はもうロシア側からの意見は素直に聞いて 丁寧に作っていけば最終的にはきっと認めてもらえるだろうという事だけを目印に じりじり進んでいったという感じです 日本のアニメ っぽくならないように気をつけていたところはありますか お話の面でも 描写の面でも 中村 うーん そこはあんまり意識してなかったかな リアクションについては多少 気にしてましたけどね 観ている人は気がつかないかもしれませんけど 驚く時のリアクションとかって 日本人や韓国人はどうしても少し控えめになっちゃう そのあたりは若干オーバーにするつもりで撮影してました それでもロシア人から ここ ちょっと控えめすぎない と言われて直したところもありましたね 逆に どうすれば 日本のアニメ っぽくなっちゃうのか 僕にはよく分からないですけど 笑 例えば チェブラーシカの可愛さの表現にしても あんまりやりすぎないように とか 中村 ああ 確かに 媚びない ようにしようとは思ってました やっぱりチェブラーシカはその佇まい自体が可愛い というのが正しいと思うので あんまりファンシーな方向に走らないようにしてました 自分で 僕 可愛いでしょ とか思っているわけではないし その他に 撮り方の面で気をつけていた事はありますか 中村 あんまり極端なカメラ芝居はしないようにしようとは思ってました つまり PANショットを入れるとか ズームを多用するとか テンポを維持しなきゃいけない時なんかには 例外的に入れるようにしていましたけど 基本的にはそこで起こっている事を カメラの存在を意識させないようにそのまま撮るというスタンスを守っていました 要するに カメラ自体が芝居をしないという事です 基本的にはキャラクターと同じ目線を守って なるべく なんという事のない感じ で撮られていますよね 中村 ええ やっぱり カメラ芝居って難しいですからね アニメに関しては分からないですけど カメラのアングルや動きでキャラクターの感情表現が描ける現役の映画監督って ポン ジュノとスティーヴン スピルバーグぐらいじゃないかな 笑 だから自分ではできないだろうし 今回の方法論としてそれはやるべきではないだろうな とも思っていました 監督として ここを観てほしい という見どころはありますか 中村 あんまり ここがポイント というつもりで作っていたわけではないんですよね どちらかというと チェブラーシカやゲーナが生きている世界を再現するという事に注力していましたから ある1ヶ所というよりは 全体を観て この世界を体感してほしいです ところで 昨年TV放映された チェブラーシカ あれれ という2Dのショートアニメも チェブラーシカ プロジェクトの一環なんですか 中村 そうです あの時点で映画の撮影はほとんど終わっていて ロシア側での手応えもある程度は得ていたんです でも 日本の子供達にとってはまだ十分に認知度があるわけではないので チェブラーシカというキャラクターを広く知ってもらうためにどういう方法があるかと考えた時 あの5分間の枠で何かやってみようと 中村さんも関わられてるんですか 中村 僕は監修として 映画の チェブラーシカ の世界観からなるべく逸脱しないように シナリオからコンテまで全部チェックしていました 監督は工藤 進 さんに頼んで キャラクターデザインは岸田 隆宏 さんがやってくださって 豪華メンバーですよねえ 中村 ええ 笑 岸田さんには僕が撮った映像を観てもらって これを2Dでやるにはどうすればいいかと話し合った結果 岸田さんの方から 筆ペンでやる と それであの画ができたんです なるほど そして 2010年にようやく映画本編も完成するわけですね 6年越しで作り終えられて 手応えはありましたか 中村 いちばん最初にロシア大使館でロシアの子供達に見せて それからロシアで現地のお客さんにも観てもらったんですが 凄く反応がよかったんです そこで 第一義として掲げていた ロシアの人達に楽しんでもらう という目標をクリアできたので その手応えはありましたね 面白かったよ という言葉もかけてもらったんですけど いちばん多くもらったのが 監督ありがとう という言葉だったんです それは凄く嬉しかった きっと最初はロシアの人達も なんだかよく分からない日本人が チェブラーシカ を作るという事で不安だったと思うんですよ でも ちゃんと自分達が楽しめるものとして帰ってきてくれた 胸が熱くなりましたね お客さんも手を叩いて喜んでくれて 日本だとありえないですけど 上映中のスクリーンを背にして記念写真を撮ってる人もいました

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  • WEBアニメスタイル | 【アニメスタイル特報部】『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 黄金のスパイ大作戦』増井壮一監督が語る「おならのこだわり」とは?
    コンテは4人の方の連名 増井壮一 橋本昌和 高橋渉 しぎのあきら になっていますが どういった部分を他の方に振ったんですか 増井 主には アクションの部分をお願いしました 川での立ち回りとか 終盤の工場での追いかけっことかですね レイトン 映画 レイトン教授と永遠の歌姫 の監督をやった橋本さん 助監督としてついてもらった高橋君には そのあたりでかなり助けてもらいました 今回の映画を作るにあたって これまで作られたシリーズのどれかを参考にしたりしましたか なんとなくの理想型として思い浮かべたりとか 増井 うーん 特にこれを参考にしたというものはないですけど 今までに自分が観た作品をまんべんなく思い出しながら作ってはいました わりと初期の作品ですけど トッペマというキャラクターの出てくる映画があるじゃないですか ヘンダーランドの大冒険 ですね 増井 ええ 自分の中で あのキャラクターがとてもよかったという印象があるので トッペマみたいな存在感を出したいなとは思っていましたね それがレモンになったわけですね 増井 そうです 初めての劇場長編を監督する上で 特にしんどかった事とか 楽しかった事はありますか 増井 スケジュールが限られていたので 手探り状態でもどんどん先に進み続けて スピードを出さなければいけなかった それがいちばん大変でしたね 楽しかった事でいうと 音楽や音響関係の作業は 映画ならではの作り込みを直接目の前で見させていただいて とても楽しかったです 音録りはいつもワクワクしながら立ち会わせていただきました 音楽も本当に短い時間の中で 素晴らしい曲をたくさん作っていただいて ほとんど観客のような気分で聴いていましたね おならの音には かなりこだわられたと聞いていますが 増井 ええ やっぱり劇場作品ですから 重低音で聴きたいなあと思って 管楽器で音を出してもらって それをあとから加工したりしています 実際にはトロンボーンとかを使ったんですけど 最初はチューバの音がいいんじゃないかと自分では思ってたんです でも 低すぎて音が伸びないと言われて なるほど 増井 おならの音は とても大事に考えてましたね ずいぶんしつこく いろんなパターンで音を録らせてもらいました もっとひねり出す感じで とか ずーっと伸ばしてほしい とか 今の音 よかったんですけど もう1回 とか 演奏家の方たちも そんなにたくさんおならの音を出す機会って今までなかったと思うんですけど 笑 劇中で スピルバーグ版の 宇宙戦争 に出てくるウォーマシンみたいな音が鳴るところもありますよね ブォーン って 増井 はい 実は まさにその音が欲しかったんです 携帯電話にその効果音のデータを入れて 音楽打ち合わせの時に持っていって みんなに聴いてもらったりしました 笑 あとは 未知との遭遇 に出てくる マザーシップと交信する時のシンセサイザーの音とかですね 音楽スタッフの方も 聴いてすぐに 分かりました と言って いい感じに仕上げていただきました じゃあ あのおならの音はスピルバーグの影響が大きいわけですね 笑 増井 結果的には そうですね 笑 これはおならの音に相応しいなー と思っていたので 今回の作品では 全編にわたっておならギャグが散りばめられているわけですが 監督の中で ここまではいいけど これはやめておこう みたいな線引きはあったりしたんでしょうか 増井 シナリオとコンテの段階で さすがにおならしすぎなんじゃないか と自分でも思ったんですよ 苦笑 せっかく クレヨンしんちゃん の映画が 涙と感動の名作シリーズとして定着してきた歴史があるのに おならまみれの内容で汚すのはどうかと思って 笑 増井 そんな迷いがあったんですけど 臼井 義人 さんの原作を読んでみたら 遥かに下ネタギャグが満載だったんですよね 笑 なんだ 俺の下ネタなんて可愛いほうじゃないか と思い直しまして それからは開き直りました ストーリー上で必要な描写だし これを見せ場にしたいという思いもあったので 最終的には迷いなく 堂々とおならをしようと思っていました でも あまり下品になりすぎないところでセーブしている感もありますよね 例えば 勢い余って中身が出てしまう みたいなギャグはやっていないじゃないですか 増井 そうですね 笑 そこは一線を越えないでおこう 今回はおならのお話として括っておこうとは考えてました 主人公は幼稚園児ですし おならしてもかわいいものですから ただ 最後の最後にオマケという事で シロがウンチしてる画を入れたんですけどね あ あれはそういう意味合いがあったんですか 笑 増井 ええ 最後にちょっとウンチしちゃったよ という 劇中に登場するヘンテコな独裁国家スカシペスタンには 明確なモデルがあるんですか 増井 ちょっとおっかないと思っている国をいくつかイメージして 資料をチラチラ見たりしてヒントにしながら 架空の国として描きました あんまりハッキリと特定するのも怖いですし もしそういう描き方をした場合 実際その国に住んでいる普通の人たちに対しても失礼ですから 漠然と 昔から世界のどこかにありそうな 不特定の独裁国家 という感じで描いています その国の住民がみんな変な帽子をかぶっているというのも そういう不特定な感じを増すためのアイディアです スカシベスタンを統治する女帝コンビ ナーラオとヨースルのキャラクターが なかなか強烈ですよね あの設定はどこから生まれたんでしょうか 増井 最初は男性2人という設定だったのかな なんとなく おすぎとピーコみたいな感じがいいなーと思ってたんですけど そこからまた徐々に変わっていって 色っぽいお姉さんふたりだったら画面が華やかになるんじゃないかと思いまして 最終的には ダブルでセレブ的な雰囲気にしたくて 個人的な趣味で叶姉妹テイストに 笑 頭にでっかい被りものをつけてたりして 豪華でいいかな と 思い出横丁 ならぬ メモリー横丁 で出会ったダメな女2人が 意気投合して独裁国家を作り上げるという しょっぱい過去設定にも衝撃を受けました 笑 増井 女性コンビの悪役という事で 脚本のこぐれさんも結構ノリノリで書いてくださったんですよね で この2人の過去をもっと知りたいよね みたいな話になったんです 最初は確かメモリー横丁じゃなくて シンバーシのガード下 みたいな事が書いてあったんですけど 笑 親御さんがお酒好きだったら思わず笑ってしまうギャグですよね 増井 ちっちゃい子には全然分からないでしょうけどね 笑 こぐれさんには そういう楽しい台詞をいっぱい書いていただけて よかったです 間の説明がすっぽ抜けてるところもおかしいですよね まあ 飲み屋街でくだまいてた人たちが一国の支配者にまでのし上がるんですから 大したもんだなとは思いますが 増井 でもきっと そういう事例がない事はないと思うんですよ 今のイタリアの首相 シルヴィオ ベルルスコーニ だって 商売人から国のトップまで一代でのし上がってきた人じゃないですか 昔の 女帝 と呼ばれる人たちの中にも きっとあの手この手で権力を掴んできた人はいると思うんですよね それが2人もいたら かなり強力に違いない 笑 ダブル女帝って新しいんじゃないかな と思って なるほど あと 中盤の研究所のシーンで 突然 シャイニング のパロディが入りますよね しかも 結構レベルの高いパロディだったので驚きました 増井 そうですか 笑 レベルが高いって どのあたりですか ざーっと廊下の向こうから波がやってくる画と 双子が廊下に立っている画というのは 今までもいろんなところでパロディになってたと思うんですけど 途中でしんのすけが叫んでるような顔が1カット入るじゃないですか あれが入るのは結構ハイレベルだなあ と 増井 そこはやっぱり できるだけ忠実にやりたかったんですよね 笑 そもそも なんで シャイニング のパロディをやろうと思ったんですか 増井 ぶっちゃけて言うと あれ以外に面白いアイディアが思いつかなくて 笑 他の案も考えなきゃと思ったんですけど いちど シャイニング が頭に浮かんでしまったら そこから抜け出せなくなっちゃって ただ 原作自体が元々パロディづくしの作品なので むしろ1個でもそういう要素を入れたほうが しんちゃん らしいと思っていたんですよね 結果的に 小さい子には分かりにくいギャグになっちゃったんですけど 笑 作画の話も少し訊かせてください 前半の水上でのアクションシーンは どなたが担当されたんですか 増井 前半は林 静香 さんで 後半は末吉 裕一郎 さんです さすが

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