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  • WEBアニメスタイル_特別企画
    空手をやる押井さんなんて 別人みたいですよね 西尾 スタジオで ドオン とか ヤー ってやるんですよ 帰れよ 早く 笑 整備士の笹倉が 発進前に手信号みたいな事をやるじゃないですか コンテだと ラフな絵が描いてありましたけど ああいったものは演技指導があるんですか 西尾 一応ありましたね そういうミリタリー的なものは 俺も全然疎いんで どうヘルメット被るかとか どう乗り込むかとか 押井さんに訊いてやっています 押井さんの指示も 意外と間違ってたりするんですけどね そこを突っ込むと 俺だってプロじゃねえんだからさ って イノセンス の時に色んな文句を引用していたけど あれも押井さんが記憶で引用していて 必ずしも正確ではないらしいですね 西尾 ハハハハ 笑 イノセンス といえば コンビニのシーン コンテだと バトーが撃つ弾の数が明らかに多いんですよ マガジンに入ってる弾の数より多くて 1回マガジンチェンジしなきゃいけなくなったんです 嘘ついて弾数を多くする と押井さんに訊いたら 俺はジョン ウーじゃないんだから ちゃんとやりたい と言うんで そこで一工程増やしましたよ 誰が気がついたんですか 西尾 俺 笑 それでカットが増えたんですか 西尾 あの時 バトーは片手を怪我して使えなくなってるから 片手でマガジンチェンジするんです マガジンチェンジはカットとカットの間でやって 肩を使って叩き込むアクションだけ入れる これでマガジンチェンジしたと理解できるはずだという事にしました 笑 まあ 苦肉の策ですよね あのシーンは 全部3Dで組んであって カメラワークもついていましたから カットを増やす事ができなかったんですよ スカイ クロラ の話に戻すと 作画に関しては 大きなアクシデントはなく ゴールインされたんでしょうか 西尾 そうですね 原画の引き上げなんて どこの作品にもあるものだし あの人の原画 上がるんだろうか という心配を毎日したりはしていましたが まあ順調に終わったんじゃないですかね うつのみや 理 さんの名前がクレジットにありましたが そんなに沢山はやっていないですよね 西尾 そうですね うつのみやさんにやってもらったところは 3D絡みで先にレイアウトを出さなくてはいけなくて こちらでレイアウトを作っちゃったんですよ それが申し訳なかったですね 助けてもらったのは 山下高明さんかな 一緒に仕事するのは初めてだったんですけどね さすがって感じで さすがだったのは どういったところが 西尾 最初のドライブインのシーンなんですけど 原画枚数も非常に多かったですし 細かい芝居がいっぱい入ってました 凄くよかったですよ あの猥雑なドライブインのレイアウトをさらっと 見た目にはさらっと上げてくれたし 山下さんは 先にラフを出して 押井さんにチェックしてもらっていました 石橋を叩いて渡る感じの人なんだなあと レイアウトを描く前に ラフなレイアウトを出すんですか 西尾 そうなんです ラフで1回見てもらって OKをもらってからは スルスルと流れていきましたね もっと沢山やってほしかったくらいです なるほど 西尾 初めてやる若い人も結構いました 業界だと名を轟かしてますけど 西田達三君とか ああ 轟かしてますよね 西尾 初めてだったんですけどね なんて暴れん坊な原画を描く人なんだという 笑 暴れん坊系でしたか 西尾 暴れん坊系でしたね びっくりしました あとは 俺がI Gで面倒みてる新人の篠田 知宏 君 彼は技量としてはまだまだなんですが 三ツ矢登場シーンをメインに細かいカットを拾ってやってもらって 最後まで粘ってやってくれたんですよ 彼にとってはいい経験になったんじゃないかと 西尾さん自身は 原画は描いてないんですか 西尾 1カットだけ ニュースキャスターのお姉さん え なんで 笑 西尾 いや そこが余ってたんですよ 笑 思い入れがあったとか 西尾 思い入れだったのかな ニュースキャスターのお姉さんは コンテにあったんですよ 押井さんが スケジュールないし キャスターは声だけでいいんじゃないの せっかくコンテにあるんだから描きましょうよ って 誰に振るの じゃあ 俺が描きますよ って 笑 作監が全部終わってから最後に1カット 半日で描きました でも 本編を観たら色々とエフェクトが載ってて ほとんど見えなかった 苦笑 押井作品はそういうのが多いですよ さっき3Dレイアウトの話が出ましたが 実作業としてはどうだったんですか 西尾 コクピットの中は 先に3Dで組んで 上からキャラクターを描いていくかたちだったんです まあ イノセンス の経験があったからでしょうね そこが凄く早く終わったんですよ パイロットは 線の多い酸素マスクみたいなのをしてるんですけど 上半身しか映ってないですし モーションは振り向いたりレバーを操作するだけでしたから 始める前は 結構骨かなとは思ったんですけど スルスル流れていったのが意外でしたね 全編3Dガイドありきで やればいいのに 笑 犬も目立ってましたね 西尾 犬ですか 笑 もう直せないような時期に 押井さんからリテイク食らったんですよ もうちょっとなんとかならないか みたいな やっぱり犬の原画に関しては 押井さんから特別の指示が 西尾 ありましたねえ 普段だったら あとよろしく としか描いてないやつが 犬だとラフ原みたいなの描いてますよ 笑 まず匂いを嗅いで うわあ 笑 西尾 お尻を下げて 尻尾は振らない 振る時はこう とにかく可愛らしく 天使のような表情で ええ っ 笑 西尾 うるせーっ 笑 ラフ原みたいなのを描くけど 押井さんのあの画なんで そのままなぞるわけにもいかないので 原画マンさんは苦労されたと思いますよ それで さらにもうひと盛りなんとかしてくれっていうね もう アメリカでの音響作業が始まってて タイミングとかいじれないような状況の中で 足運びとかを修正させる まあ 自主的に直したところもあるんですけどね 犬は 最後まで粘ってましたよ でも 入る前から言ってたんですよ 俺もそんなに動物の作画が得意だと思ってないですし イノセンス で井上さんが描いたバセットハウンドが素晴らしいものだったし 素晴らしかったですね 西尾 押井さんには あれをいい思い出にして 墓場まで持っていきなさい あれに上乗せするようなバセット作画はできないよ とは言ってたんですけどね それと 今回は犬自体も単純にしたんです 押井さんのほうからも マンガチックに描いてくれ 表情をつけろ と言われていたんですよ 参考に 押井さんがバセットハウンド専門マンガみたいなのを持ってきたんですよ 海外の 西尾 いえ 日本の レディコミだと思うんですけどね ビックリしたら目がまん丸になるような そんなマンガだったんですよ 押井さんがそのラインでいきたいというので キャラ表を描く段階から参考にしました 犬はやっぱり難しいですよ 笑 もはや押井監督作品にはなくてはならないバセットハウンド スカイ クロラ では笹倉によって飼われている 終わってもう数ヶ月経つわけですよね どうですか 今振り返ってみて 西尾 ゼロ号の時 ようやく音つきで入っているのを観た時に やっぱり面白いなと思ったんですよ 押井さんの作品だから 観客に考えさせるところもあるんだけど 面白いと思えたんですよ 全カットを見たというのが大きいんでしょうね イノセンス の時はパートごとの担当だったから 自分のところは目をつぶって他のパート見てればいいや と思っていたんですけど 今回は通しでやったので責任感みたいなものが あったんだろうと思います 本当にいい作品になったと思いますから 是非大勢の人に観てもらいたいと思います イノセンス とは違って いや そんな事を言っちゃいけないか 笑

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  • WEBアニメスタイル_特別企画
    ボウリングも 国分寺のボウリング場にロケハンに行ったんですよ 実際にプレイもして ビデオカメラ回したりして だから 優一とか水素のフォームって スタッフの誰かのものなんですよ 笑 そっくりなんです あんな格好で 西尾 優一のポーズは プロデューサーの石井 朋彦 君じゃないかな 笑 狙いどおりバッチリいいシーンが上がってきました 原画に関しては 人手は足りてたんですけど 撒き方が難しかったですね ひとつには兼用カットが多かったから それから アクションに定評がある人がやってくれるって事になったけど 今回アクションシーンらしいアクションシーンがないじゃないですか 申し訳ないですけどここを という依頼になったところもありました 井上 俊之 さんは後からの参加だから 待ちだったんですか それとも 来た段階で空いているところを振った 西尾 待ちでしたよ ここは井上さんに振ろうって どのシーンなんです 西尾 レストランのシーンで 延々長台詞 人形を背にして 水素が長台詞して トイレで顔洗って口紅つけて戻ってくる レストランの水素 原画担当は井上俊之 この後の洗面所に登場する女性も 井上テイスト ああ 口紅もそうなんだ 西尾 あと 車で会社のコテージに乗りつけて 玄関に入って電話をかけてるあたりかな 素晴らしかったですよ レイアウトスタート時は 若干水素がイサコになってましたけど 笑 ハハハ 笑 西尾 水素がイサコ 優一がハラケンになってましたけど 笑 やってるうちにどんどん自分で方向修正して 原画の頃にはバッチリになりましたよ 井上さんでもこういう事があるんだなあ それだけ 電脳 コイル に没頭してやってたんだなあ と あとは新井浩一さんもほとんど修正しないで済みました 井上さんの原画もあまり修正してない 西尾 いや もう全然 笑 1人作監で時間がないですから ちゃんとしている原画を わざわざなぞるような修正はしないという事ですね 西尾 そういう事ですよ 笑 総カット数が800ちょい 200カットはフル3D 作画は600ちょいですよ 少ないですね 西尾 でしょ TVシリーズ2本分とちょいですよ 1年あれば余裕かな とか思うじゃないですか 違ったなあ 笑 作画枚数は 普通の映画並みなんですか 西尾 そんな誇るような枚数じゃないですよ 動画チェックのおねえさんからは随分責められましたけどね 動きが微妙すぎる って 1ミリ幅に中10枚みたいな 笑 複数作監をやったら負けだ という考え方も間違ってますよね やってる間は 複数作監をやったら負けだ と思ってる時期もあったんですね 西尾 ありました 一瞬思いました 試写会の前に 石井君が 今回 西尾は1人作監にこだわって 最初から1人でやるって言って やり切ったんですよ という情報を流してましたよ 西尾 形の上ではそうなりましたよ 笑 揺らいだ事もあった 西尾 揺らいだ事もありますよ だって いろんな劇場アニメをDVDで観たりすると 1人作監である事で 優位を保てないですもん あれだけ大勢いりゃあ これだけのクオリティも出るよ なんて思えない やっぱり大勢でやると クオリティの統一がとれていいよなあ って 笑 そうか 1人でやるから統一がとれるわけじゃないんだ 西尾 複数作監立てて 上に総作監立てれば 絵柄の統一だってできますからね スカイ クロラ に関しては スケジュールの都合で これを直してる場合じゃないから悔しいけど流す というカットもなくはないですからね いやいや 作画的にリテイクしたいところは ほとんどないんじゃないですか 西尾 そんな事はないですよ 忸怩たる思いを抱えながらやってました でも 制作には感謝ですよ 腹括って もう 1人でやりなさい と言ってくれたんで 笑 新井さんはどこの原画を 西尾 新井さんは 水素が墜落して担ぎこまれる談話室のあたりですね 笹倉が水素を担ぎ上げるところが 身体を感じさせるものになっていて 新井さんのデッサン力が実に上手く機能してくれたと思いましたよ あと言っておきたいのは 鋭さんですね 井上鋭さんは本当によくやってくれました 今回の原画頭ですよ 笑 量もやってくれましたしね 描くだけでなく 人の紹介もやってくれました あの人が コイル 終わったから そろそろやってくれるんじゃないか とか という事は 相当 コイル から来てますよね 西尾 ハハハハハ 爆笑 コイル 待ち ですよ コイル 待ち 笑 かつての STEAMBOY 待ち を思い出しますね 西尾 笑 毎回そんなんだよなあ 鋭さんは フーコの館に行った優一が バイクで帰ってくるところから 水素がベッドに顔をスリスリするあたりまでのシーンとか 水素と優一が会社のコテージでスパゲッティ食ってるシーン それから どうしても見逃せないのが 土岐野と三ツ矢の長回し クライマックス直前 部屋で寝ころんでいる優一に土岐野が声をかけ 入れ替わりに三ツ矢がやってきて話す 2分半のカットですよ 噂の2分半をやってくれましたよ 足向けて眠れません 笑 キャラクターもバッチリ 西尾 若干 鋭さんも水素がパプリカになってましたけど 笑 Paprika ですか ちょっと時差がありますね 笑 西尾 でも 原画をやってるうちに全然問題なくなった みんな やっぱり前の作品を引っ張ってくるものなんですね スカイ クロラ の作画期間はどのくらいだったんですか 西尾 実質1年と3ヶ月でした 最後まで同じ調子だったんですか それとも後半の追い込みでガンガン進んでいった 西尾 振り返ってみたら同じでしたね 1週間に30カット出すというノルマがあったんですけど 最初から最後まで週20前後で 笑 基本的にはタイミング直しに終始してた感じですね 手を入れていたのは 主には芝居ですか 西尾 芝居ですね やっぱり 押井リズムというか 押井間 笑 あれが他のアニメと比べると長いですよね 長い 西尾 シートの半分くらい 何もしない状態があってもいいんだ というね 俺もおっかなびっくりやるんですけど ラッシュ見ると あ まだ全然短いや って感じがするんですよ 喋り出すまでの間合いとか 西尾 そうです そうです 押井さんの方からもオーダーがあったんですよ 今回は 会話をキャッチボールにしないでくれって なんとかだろ うん そうだね という会話にしないでくれ 1回1回 一呼吸置いてから返事するようにしてくれと言われてたんですよ それは演出の範疇じゃないんですか 西尾 演出の範疇だと思うんですけどね 要するに みんなが話を聞いているんだか いないんだか分からない 夢見心地で生きてるという事の表れなのかもしれないですね なるほど 西尾 特に 優一はそういう傾向を強めてくれと言われていました 半分だけ覚醒してる男って感じ 分かります そういう感じになってますね それを演出だけでなく 作画も意識しなくてはいけないんですね 西尾 そうなんです なんとかなんだろ だいぶ空けて そうだね 笑 それでガッとシートを伸ばしたり 動作ひとつにしても ゆっくりめのほうがハマるんですよね だから 原画さんが上げてくれたタイミングが中3枚だとしたら

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  • WEBアニメスタイル_特別企画
    笑 いいですね 清涼感のある絵柄って 淡白な感じは 俺が本来持っているものかもしれませんね デザインしている時から シンプルなラインでいきたいと思っていました 最近では色々な作品が出てきて 描き込む事がリアリティなのだろうか と疑問視する風潮があるじゃないですか シンプルな線でも モーションや芝居がしっかりしていれば リアリティが獲得できるという作画の流れが出てきているのは分かっていたんです じゃあ 今回は思いきって そうしてみようかと思ったんです 押井さんは 例えば もののけ姫 でキャラクターが真っ平らで影もついてないのに 背景が尋常でなく描き込まれている事について どうしてああいうものが成立するんだ と言っていたじゃないですか 編注 雑誌 アニメスタイル 2号 押井守のアニメスタイル スカイ クロラ はコテコテした3Dが多いのに キャラクターはあっさりしている それについて 押井さんはどうだったんですかね 西尾 どうなんでしょうね 俺にキャラデを決めたって時点で 腹括ったんじゃないですかね あっはは 笑 西尾 今 一所懸命 理論武装してるんじゃないですか インタビューする機会あったら 突っ込んでみてくださいよ 笑 編注 この後 スカイ クロラ 絵コンテ の巻末インタビューで訊きました で その清涼感のあるキャラクターという話でいけば 色も結構大きいと思うんですよね ノーマルなシーンって 影が結構ついてるんですけど 影の色がそんなに濃くないんで パッと見ると影なしに近い印象になっているんです 影なし作画にするっていうのは多分 押井 西久保組ではありえないので ありえないですね 西尾 光と影の魔術師なんで 笑 それでも スカイ の作業中に 影を足してくれ という要望が何度か出ましたけど その要望はどこから出るんですか 西尾 西久保さんです 西久保さんは 影が大好きなんで 2号影足してくれ と言われて 俺 2号影は巧く描けないんだけどなあ とか 笑 今回 顔にあんまり肉がないですから 2号影はつけづらいですよね 西尾 うん 例えば ほうれい線とか ああいうのを影だけで表現するってのが 新しくはないだろうけど チャレンジではあったんですよ 特にあの笹倉 永久 っていうおばちゃん整備士 実線で描いちゃうと おばあちゃんになっちゃうじゃないですか アニメキャラって おもひでぽろぽろ 現象ですね 西尾 そうです 笑 あの年齢のおばさんを描くっていうのは アニメは凄く苦手じゃないですか それをどうするか考えてる時期が随分あって 皺を影だけで表現してみたんです 割と上手くいったんじゃないかなと思ってるんですけどね そうですね 西尾 本当におじいちゃんとか おっさんだったら 実線で描いちゃうんですけどね とにかく笹倉に関しては 押井さんの注文がうるさくて 元美人だ ゴリラおばさんじゃないんだ と 整備士で体格もいいんだけど メスゴリラじゃないんだよ と 原画マンの方も誤解されてる方が多くて ゴツいキャラで描いてくる人も多かったので 笹倉は念入りに修正する事になりました 整備主任の笹倉永久 ちなみに名前は とわ と読む 笹倉永久の表情集 少ない描線で 年齢を表現している キャラクターデザインに関して 全体のコンセプトはなんだったんですか 西尾 必要最小限の 実線しか描かない 実写の写真をPhotoshopに取り込んで 思いっきりハイキーに調整したときに残る 黒い部分しか描かない 皺に関してもそうです それから アニメの制作工程上でどうしても必要な塗り分けがあるじゃないですか 肌と服 髪と肌 目と肌 服の襟とか それ以外は描かない 鼻の筋も極力描かない それから 白目は全部実線で繋ぐ それが2大コンセプトですかね 笑 なぜそうしたんですか 西尾 面倒臭かったからです 笑 人狼 的なデザインの発展系じゃないんですか 西尾 発展系じゃないですね まあ やってみたかった こんなチャンス 滅多にないからやってみたかった というのが一番ですね アニメスタイル のインタビューでありましたよね 沖浦さんが リアルに考えると 目の周囲も全部実線で結べるはずだ と言っていたじゃないですか あれを読んだ時に じゃあ実線で全部描きゃいいじゃん と思って それでやってみたんですよ 笑 どうでしたか それは気にならなかったなあ 気にならなかったという事は 成功なんじゃないですか さっきのPhotoshopで加工したとして 黒く残ったところだけ描くというのは どうしてなんですか 西尾 うーん それは大昔に思いついていたんですよ あるスタジオで企画書につける画を そういった形で描いた事があったんですよ その企画は全然形にならなかったんですけど そもそもの思いつきはなんだったんだろうなあ とにかく線を減らしたかったんだと思います 減らすにしても 漠然と減らすのではなくて 自分の中で そういう理屈が欲しかったんでしょうね まあ 実際にPhotoshopくらいはいじれるようになってきて 本当にやってみたんですか Photoshopで写真を加工してデザインのサンプルに 西尾 いやいや やっちゃいないんですけど 頭で そんな感じで と想像する事ができるようになったので やっぱり 線を減らしてみたかっただけで そういう理屈は後づけですよ 目を実線で描くのも やってみたかったから 西尾 そうですね どうせやるならCMとかPVではなく 注目される押井作品でやりたかった そういう大舞台で 実験をやってみるのもいいんじゃないかという事でしょうね それについては 押井さん達は何も言わなかったし そもそも興味ないんでしょうね 笑 映像だと 目立たないんですけど 髪の毛のハイライトを塗り分けしないで 線だけですっすっと描く それを思いついて これだ と思ったんですけど 周りを見たら 結構みんなやってたんですよ 電脳コイル もそうだったし 意外と流行のスタイルじゃん とか思って ショック 笑 主人公の函南優一 身長160cmで6 5頭身と やや小柄 優一の表情集 正面向きでは鼻筋を描いていない点に注目 皆が気になるところだと思うんですが デザインする上で キャラクターの年齢については どのように考えました 西尾 キルドレに関しては難しかったですよ 本当に ロボットや戦闘機に少年少女が乗って世界を守るっていうのは アニメだと普通の世界じゃないですか どの作品だってやってるじゃないですか でも この作品は 子供が戦っている事の異常性を出さなくてはいけなかった もうちょっと年齢が下だったらやりやすかったのかもしれないですね 小学生とか キルドレの外見は 高校生ぐらいなんですよ まあ デザインに関しては 正直に16 17歳に見えるように 嘘をつかずに描くしかなかったですよね 頭に置いていたのは 他の大人のキャラに比べてスマートなキャラにしよう 手足もすらっとしてる感じ 体型だけじゃなくて 顔もあっさりしたしょうゆ顔 キルドレって人造人間じゃないですか とにかく 何か作られた感じにしようと思って やってましたけどね それが伝わるといいんですけど 主人公は少年に見えるけど 他のパイロットの中には 見ようによっては若い感じの大人に見えるキャラもいましたよね 西尾 その辺が難しいですよね 16 17歳だったら 大人びた人もいるじゃないですか そういった部分を演出的に補強するために 押井さんがテーブルやドアを大きくするというスタイルにしたんですけどね どうなんでしょうね それについては観た人に判断を委ねたいと思いますよ 年齢がいくつに見えるかというのは 作品のテーマに関わる問題ですよね 主人公たちは 自分達を子供だと言っているけれど 酒を飲んでセックスもしている それなのに子供なの という 西尾 押井さんて いつもそういう画にしづらいところを大テーマに持ってくるんで 厳しいですよね 苦笑 前回の イノセンス

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  • WEBアニメスタイル_特別企画
    西尾 まあ NARUTO は5年もやってますからね 否定はしません 笑 随分前に マスコミ向けに1ロール目だけの試写会があったんです それを観た時に 西尾さんの代表作になるんじゃないかと思いました 西尾 ありがとうございます キャラクターが端正だし 無駄なく綺麗に動いてるし 頭の5分だと 押井さんの色も薄いじゃないですか 薄いというか 持ち味が今までと違った方向で形になっている これは凄いなあ 全く新しいものになりそうだなと思っていたんです 西尾 ははは 笑 でも 全部観てみたら ああ いつもの押井さんだった 西尾 あはは 笑 しかも 若者に伝えたい事があるとか言っていたけど 若者に対して上から目線だ 西尾 はっはは 笑 作画の話に戻すと 端正なキャラクターで きれいに作ろうとしているのが分かりました それから 全体がワントーンなのがよかったですよ ボウリングのシーンとか 突出したところはありましたけれど 西尾鉄也の手によるキャラクターデザイン ヒロインの草薙水素 水素の表情集 線画で見ると 驚くほど線が少ない ちなみに 押井監督の強い要望により 水素はオカッパになった 西尾 今回は1人作監だったじゃないですか やり終えて 1人でやるというのは どうだったんだろうか という感じはしますけどね 最近の劇場長編アニメーションは ほとんどが複数作監制じゃないですか 1人でやろうと思われたのはどうしてなんですか 西尾 結果 そうなっちゃったんですよ 別にネガティブな話ではないから 話してもいいと思うんですが イノセンス が大規模な作品になったじゃないですか 予算も潤沢で 制作期間も長かった 今回はその反省というわけでもないんですけど 制作的にコンパクトに作ろうというのが大前提としてありました スケジュールも割とタイトでしたし 予算も少ないわけではないけれど 押井さんが無駄遣いできるほどの予算はなかった イノセンス は無駄遣いできるほどあったんですね 西尾 これを買ったり 作ったりする意味あるのか と思うものが山程ありましたからね 笑 スカイ クロラ はスケジュールがタイトな分 リソースを原画に割いてるんです 引き上げられたカットを撒き直したりするんで 優秀な原画マンを作監に回す事ができなかったのが 内情といえば内情ですよ 巧い人に作監補をやってもらうよりは 原画を描いてもらった方がいいという事ですね 西尾 本当は 終わった人から順番に作監に回ってほしかったんですけどね まあ アニメスタイルの記事らしく厳密に言うと テロップ上では1人作監になってますけど メカニック的なものを竹内 敦志 さんだったり 水村 良男 さんだったりに それ以外のカットを井上鋭さんに 直しをお願いしたりしてるんです そういう意味で言うと キャラ修正をしたのが俺しかいないというのは 嘘ではないですけど 1人で作監をやりきったかというと どうだろう 笑 あとは引き上げ分を井上俊之 井上鋭のダブル井上に ごっそりやってもらったりもしたので つまり イノセンス の時みたいに I Gの作画力の全てをここに結集 みたいな感じではないんですよね 西尾 うん 沖浦さんも完全ノータッチでしたしね ただ その辺が抜けてるくらいで 半分はいつものメンバーです それで名前は知ってるんですけども 仕事するのが初めてという人が 半分でしたね こんな巧い人がいたんだと 意外な発見だった人もいましたし あら という人も当然いました 原画マンの人数は少ない方ですよね 西尾 考えていたよりは増えちゃいましたね どの作品でもそうなんでしょうけど 最初は 10人くらいで終らせるつもりだったんですね 西尾 観てもらったから 分かると思うんですけど ドライブインのシーンが何回もあったりして 兼用カットが多いじゃないですか ああいうのを何人かで分けて描くのって 結構しんどい作業になったりするんですよね そういう時にこそ3Dレイアウトを使えばいいんですが 今回はそういうところでは使わないという 変に意固地な押井さんの方針があったんで 使ってないんですよ 笑 3Dレイアウトにすると 複数の人が同じカットを描いても問題がない 西尾 空間的な合わせができるじゃないですか それが発揮されてるのが 当初から3Dにする予定だった格納庫ですね 格納庫に関してはパースラインのお化けみたいなものですから 3Dレイアウトがあって助かりました そもそも 格納庫の天井の窓から差してる光をちゃんと再現したいという押井さんのオーダーがあったんですよ 機体が3Dなわけですし だったら ハンガー 格納庫を丸ごと3Dにした方が 光もコントロールしやすくなるという事で3Dになったんですけどね みんながビール飲んでいたりする談話室と呼ばれる部屋とか 何度も出てくるドライブイン あの辺は 今でも3Dにすべきだったんじゃないかと思っています 椅子の高さ テーブルの高さ 部屋の広さなんかを 各シーンで合わせるのが 結構骨だったんです 上手い人が描いたレイアウトに合わせようとすると 他のレイアウトを全直しする事になっちゃいますからね なるほど 西尾 主人公のキルドレに対して テーブルとか椅子とかを異常にデカくするというのが 大方針としてあったんですよ 押井さんがそこにこだわっていて 俺の方も レイアウトチェックで対比を厳しくチェックしてたんですけどね その意図が伝わっていない人もいて 椅子が普通サイズになっている原画を修正したり そんなのばっかりでしたね それでスケジュールをほとんど食っちゃったようなものですよ 今回 レイアウトチェックはどなたがやったんですか 西尾 俺1人ですよ 笑 1人ですか レイアウターみたいな人は 西尾 押井作品で いつも参加されてる渡部 隆 さんが参加しています 俺が滑走路周り 基地周りのレイアウトをザックリと仕上げて 渡部さんが3Dを使ってディテールアップするという作業でした 渡部さんの方で アングルとかを調整する事はなかった 空間は 西尾さんの段階でかたちにしているという事ですね 西尾 ま それも結果論だと思うんですけどね 笑 人がいなかったんですよ そういった事をやってもらえる人がいなかったんですよ 柱になってくれた原画マンといえば 筆頭として井上鋭さんで それから 本田雄さん 新井 浩一 さん 山下高明さん だけど それぞれメインの仕事を抱えていたんです 鋭さんは 電脳コイル が終わってからこっちに来てくれたんですけど 作画がスタートした時にいた作画スタッフって 俺ぐらいで 笑 じゃあ 井上俊之さんはもっと遅いですね 笑 西尾 そうそう 井上俊之さんは コイル の最終回までやってましたから 笑 黄瀬氏なんかも ヱヴァ ヱヴァンゲリヲン新劇場版 をやってましたからね 少数精鋭と言えば 聞こえはいいんですけど きつかったですよ 黄瀬和哉はフーコの館 後半の車中のラブシーンと 色っぽいシーンの原画を担当 今の話を聞いて 少し意外だったんですけど 西尾さんは3Dレイアウトで作画する事に ストレスはない 西尾 うん そういう合わせに関してだったら 全然苦はないですね 例えばTVシリーズとかで 毎回出てくるおなじみの部屋とか ロボットのコクピットなんかは 3Dでやっちゃった方が早いんじゃないですかね 手描きにして空間がまちまちになるよりもいい と思えるんですけどね 3Dで空間を組むようになったのは つい最近ですよね いつが最初ですか I Gで言うと 人狼 の時はやってないですよね 西尾 やってないですね BLOOD THE LAST VAMPIRE も そういう使い方はしてないですよね 西尾 うん イノセンス ですかね やっぱり イノセンス ですか あっという間に順応しちゃったんですね 西尾 そうですよ 別に俺が マウスクリックして3Dいじる訳じゃないので やっといて で できてきますから 笑 3Dで作った空間って 最初にワイヤーフレームみたいなもののプリントアウトが出てくるわけですよね それをベースにしてレイアウトを起こす 西尾 どこにカメラを置いて どのくらいにキャラが収まるかを指示したラフを 1回出して

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  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう
    できなくて 仕上げさんが困っちゃうんじゃないのかなと思ってやらなかったんです でも だんだん悪乗りしてきて そもそも 実際の世界には線がなくて それを線で区切るっていうのは 人間の意識の問題なんですよね だから その作業っていうのは 相当大変なはずなんです 芸術の世界でも 元々彫刻の方がが先にリアルだったんですよね そのあとに 絵画が彫刻に追いつくかたちでリアルになる 結局 立体のものを立体として捉える作業よりも 立体のものを平面の線で置き換える作業の方が 脳の作業としては高度なんでしょうね だから 大場の輪郭線付近に線が集中しているのは わりと意識して描いた結果なんです あれは 立体の向こう側にみえる線を拾っていくというか そういうふうな意識で描いたもので まあ 後づけ的なところもあるんですけどね 笑 何もかも考えてやっているように喋ってますが 結局は 適当に画面が保つような感じで描いてるだけなんですよ 鉛筆を紙に下ろせば 鉛筆が勝手にやってくれるだろう みたいな感じで 正に手癖ですよね 非常に楽しくて 描く前に何も考えずに描いてました 彼が作画監督 原画 動画を務めた ケモノヅメ 12話 小黒 なるほど ちなみに ケモノ 12話のアバンタイトル 僕の芝居はあれでよかったんでしょうか 笑 三原 小黒さんは どうでしたか 俺は相当上手くいったと思うんですけどね 小黒 根も葉もない って台詞のところが 画と合ってなかったですよねえ 三原 いや それも狙ってやってるんです 小黒 笑 狙ってたんですか 三原 だって 1秒間30フレームで撮ったライブアクションを 1秒間8枚のアニメにするんですよ もう最初っから ちゃんとしたものにならないのは分かってるじゃないですか 小黒 ああ なるほど リアルな動きにはならないんですね 三原 それを狙っているわけなんですよ だから ギクシャクして見えるのは当たり前なんです 確かに ちょっとマニアックすぎる狙いなんですけどね 笑 小黒 動きが 少し滑らかじゃないところも含めて 狙いどおりなんですね 三原 そうです だから 狙いどおりにできたと思いますけどね 普通に原画枚数をかけて描けば もっと滑らかに動かせますけど それじゃつまらないでしょ 小黒 最初のプランで アニメか実写かよく分からんようなものっておっしゃってたじゃないですか やっぱり それが狙いなんですか 三原 ええ だから それはちゃんとできたかなあって だって あそこのアバンで 普通によくできたアニメーションをやってもつまらないじゃないですか 笑 小黒 ああ そう言われればそうですね 三原 自由にやれるアバンタイトルだから 普通のアニメをやる必要はないでしょう 切り貼りアニメや 人形アニメを作ったっていいじゃないですか まあ 俺のも時間がなくて あんまり凝れなかったので 偉そうな事は言えませんが 小黒 でも シリーズ終盤のスケジュールの中で よくあそこまで時間を捻出できましたよね 三原 あれは ちょっと自分のわがままをきいてもらったんですよ 最初から後ろの話数に入ってますしね でかい事言ってますけど できないスケジュールではできないんですよ あれを2ヶ月でやれって言われても できないです でも 4ヶ月だったらできるんじゃないかなって じゃあ なんで2ヶ月しかスケジュールがないんだろうっていう事ですよね 小黒 原画代を考えると 別に余計なお金がかかってるわけじゃないですもんねえ 三原 いや ケモノヅメ の中で12話だけが予算内なんじゃないですか 単価で全部撒いて 皆がスケジュールが守れれば予算内で済むんでしょうけど 小黒 作画しているのが1人だと 制作さんだって楽ですよね 三原 そうなんですよ 進行さんは1人で済みます それに 作監の拘束料 移動のガソリン代 電話代 みんな要らないでしょう 偉そうに言ってますけど 他の作品が 作り方を間違ってるんじゃないのかなと思うんですよねえ 小黒 前倒しで時間たっぷりとって作ろうとしても 脚本やコンテの段階で時間を食っちゃって やっぱり作画の時間はいつもどおり短くなる場合が多いですよね 三原 そうなんですよねえ 妄想 4話の時も やっぱり今さんがきちんとスケジュールを管理していたから できたんだと思います まあ あの時は 全部描いてないので偉そうな事は言えませんが やっぱり みんな作り方をもっと考えた方がいいんじゃないですかねえ 笑 小黒 やればできるんだ と 三原 やればできるって Gライタン で なかむらさんとか余裕でやってましたからね 小黒 やってましたね しかも 何人かでやった回よりも なかむらさんの回の方が遙かに出来がいい 三原 それはもう当然ですよね なかむらたかしさんは もう飛び抜けてましたから 人形が襲ってくる回 22話 生きている人形 とか凄かったですよね 小黒 あと 大魔神の涙 41話 も 三原 そうですよねえ 殴ると こうポカっていう 笑 小黒 あれですね 丸いエフェクトが出て 笑 三原 でも あれは実は ガッチャマン で先にやってるんですよね 小黒 似た事をやっていましたよね 三原 話を戻しますけど ほんとはアメリカのドラマみたいに 作ってから放映っていうのが理想だと思うんですよ 3人ぐらいで原画 作監も含めてやるのが一番効率的なんじゃないですか 1人だと やっぱりちょっと無理がありますから 小黒 1話あたり3人ぐらいで 三原 今は10人 20人近くの原画マンでやっているわけでしょう その理由は スケジュールがないっていう事実ひとつだけ だったら スケジュール作ったらいいのにって思うんですよねえ まあ ケモノヅメ で たまたまできたから偉そうに喋っているだけなんですけど 笑 小黒 今後は分かんないぞって事ですね 三原 いや スケジュールがなくて 最初からできないと思ったら仕事を受けないですもん 笑 まあでも ケモノヅメ は 自分の中では ほんとにやれてよかったなあっていう仕事になりましたね 勿論 直したいところはありますよ 笑 俺はわりと描いたら描きっぱなしで 自分の画に作監入れたりとか そういう執着はあまりないんですよ だから 失敗してる画もそのまま画面に出ちゃってますしね 大体 アクションレコーダーも ストップウォッチもほとんど使わないですから 失敗したら失敗したでいいみたいな いい加減なところがあるので そこを直していくと もうちょっと進歩できるのかなと思ってるんですけど 小黒 いえいえ 去年 自主制作の短編 2005年宇宙の旅 をお作りになってるじゃないですか 今 2本目を制作中なんですよね 三原 ええ 今やってるところです 小黒 これも 自転車ショー歌 や Paprika がきっかけになるんですか 三原 直接のきっかけは 自転車ショー歌 ですね 自分1人で何もかも描けるっていう喜びや 面白さが味わえたので やっぱり 分業が駄目なんですよね 小黒 話は前後しちゃいますけど 自転車ショー歌 は ご自身にとって相当大きなお仕事ですよね 三原 お金をもらってできた仕事の中で 自転車ショー歌 と ケモノ 12話は 自分の中で 一番大事な作品になってますね

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  • WEBアニメスタイル_アニメの作画を語ろう
    ローマの休日 とかの映画のシーンになって ボートハウスに入っていくところまでが俺で その後が安藤さんです ホテルの廊下で謎の男を見つけて 粉川が走り始めるところ 小黒 ああ あそこは安藤さんなんですか なるほどね 三原 作画監督の安藤さんの前で 荷が重いなあと思ったんですけどね で また自画自賛してしまいますけど 謎の男の走りと それを追ってボートハウスに向かって走っていく粉川の走りが巧く描けたなあ と自分で思うんです 笑 それは やっぱり アニメーターズ サバイバルキット で読んだ ストレート アヘッド 編注 前述の3種類の作画法のひとつで 動きのプランを立てずに 送り描きで描いていく方法 で全部描くという事を実践してみたら やっぱりかなり上手くいったんですよね 勿論 橋本 晋治 さんみたいに ほんとに命のあるような動きを描ける才能は俺にはないので そういう動きが描けるとは思いませんけど 全部描くって事の楽しさを目覚めさせてくれた Paprika の仕事は大きかったですね 小黒 すみません 突然橋本さんの名前が出ましたんで もう少し補足を 三原 橋本さんの画は 動きに命があるでしょう それは常々 井上さんが自分にはないところだみたいな話をしてましたけど なんでしょうね 橋本さんは ほんと天才だと思うんです 動きに魂があるでしょ ほんとの意味でアニメーターだと思いますね 俺にはああいう才能は全然ないので でも 必ずしも全員が全員 ああいう方向で描かなきゃいけないわけでもないですからね 逆に言うと 動きに魂はあるけど 無個性とも言えるんですよ その 大平さん 田辺さん 磯さん達の画って むやみに動いてますけど どれもこれもおんなじに動くでしょう 小黒 ああ なるほど キャラクターの芝居ではないんですね 三原 そうなんですよ 突き抜けたところにある 動いてる という生命感みたいなものだと思うんですよね あと 動きについては 最近 ベルヴィル をよく引き合いに出して話すんです あの作品の凄いところは キャラクターの動きだけでその人物の性格が伝わって 台詞なしなのに どんな話をしているかが分かる事なんですね これは 凄いですよ 天才だと思います こういうキャラだから こういうシルエットで こういうふうに動く そういった事が表現できているから 台詞を言わなくても パントマイムだけでストーリーが語れるわけです 今までそういう事は 比較的やられてこなかったですよね シルヴァン ショメの仕事が凄いなあと思うところです 小黒 なるほど 三原 ディズニー作品なんかの動きも 結局キャラクターシステムだから 描いてる人の個性は出ますけど わりとどのキャラも 同じように動いているじゃないですか ベルヴィル で一番凄いと思ったのはそこでしたね キャラクターの作り方に そのキャラの個性が反映されている なおかつ その動かし方にもその個性が反映させられている それが最も上手くいっている作品だと思うんですよねえ 小黒 ベルヴィル の動きには 相当感銘を受けたんですね 三原 ええ まあ 今話したような事を 誰も彼もがそうしなきゃならないってわけじゃないですよ 日本のアニメは どのキャラも同じように動いている場合が多くて つまらないんじゃないのかと思うんです リアルなドラマを求めてるからそうなると思うんですよ だから 1本の作品の中では キャラクターの画が みんな同じですよね 攻殻 GHOST IN THE SHELL にしても みんな同じフォルムしてますよね 人狼 もそうですけど 小黒 その作品の ひとつの美意識で描かれてますよね 三原 そうですよね でも キャラクターの顔って 三角形とか 丸とか色々あってもいいじゃないですか それをやっているのが湯浅 政明 さんだと思うんですよね 今のところは フォルムの美しさみたいなところを強調していて キャラクターの性格にまでは反映していませんけど いいと思うんですよ あれは 意識してやっているんですかね 湯浅さんにバレエとか パントマイムとか アニメーション以外の教養があって そうさせてるんじゃないのかな 笑 小黒 なるほど 三原 日本のアニメーションは 描く方も観る方も不勉強すぎるんですよね 俺も含めてですけど ノルシュテインも言ってましたけど もっと他の芸術とかを観て フィードバックがないと いつまでも同じ事してちゃ つまらないですよ なんだか話がでかくなって 凄く偉そうな事言ってますね 笑 小黒 まあ そんな事も考えてますという事で 三原 そんな事も考えてますけど じゃあ 自分が描けるのかっていうと それはまた別の話ですからね 小黒 話を戻しますが Paprika は ご自身にとっても大きな仕事になったんですね 三原 原画マンとしては 一番今までやりごたえのあったんじゃないですかね 自分のやったシーンがあれだけ注目されると ほんと嬉しいです こんな事はもう2度とないと思います たまたまですね 笑 小黒 そろそろ ケモノヅメ TV 2006 の話にいっていいですか 三原 ええ 小黒 これは どういうかたちでの参加だったんでしょう 三原 ケモノヅメ 12話 珈琲味のキビ団子 は 妄想代理人 4話 男道 の時もそうでしたけど ほんとはあの時も自分で全部原画を描こうと思ってたんですよね 妄想 の時も 実際スケジュール的にはできたはずなんですけど 結局 宮沢 康紀 さんに 20カットぐらい ちょっとやってもらうかたちになりました TVシリーズで丸々1本自分で原画をやってみたいというのは 前々から思っていて なかむらたかしさんだって Gライタン で何本もやってるじゃないですか 小黒 やってますね 三原 なんで みんなそんなに分業するんでしょうね 作監がいて 原画がいて 動画がいて みたいな ケモノヅメ は 動画までやれるんじゃないかと思ったんです 6ヶ月あったら 動画まで全部できますよね なんで分業にしてるのかっていうと 結局描ける人間が少ないっていう事と みんな最初から無理だと思っているんでしょうね 力強く やろうと思えば やれるんですよ それをちょっと1回証明してやろうという また思い上がった考えで 笑 小黒 それは 演出の高橋 敦史 さんの協力もあっての事ですよね 三原 そうですね 画は俺が全部描いてますけど 高橋君がCGを使ってアニメーションを作っているところもありますから そういう意味では100 自分の原画じゃないですけどね 何だか批判的な話ばっかりしてますけど 作監が いやあ 原画がよくなくて とか言ってる事あるでしょ だったら 自分で描けよ って 笑 そんな事を言ってる間に自分で描けばいいじゃん みたいな事をいつも思っていたので 描いてやるぞと 小黒 何日間で何カットだから 1日何カットとノルマを決めて描かれていたんですよね 三原 そうです それができるのは スケジュールがあるからなんですよ だから 最初に受けた時に スケジュールが4ヶ月しかないって聞いた時に 実は全部できないだろうなあって思ってたんですよ 何カットかは こぼれるだろうと覚悟してたんです 放映スケジュールの関係で 2週間スケジュールが後ろに延びたっていう事もあって 結果として全部自分でできたんですよ 原画も作監も1人っていう 綺麗でしょう 笑 小黒 動画を描いたのは

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    三原 遅いですよ それまでは 自分が何をするべきかというのが分かってなかったんですよねえ リチャード ウィリアムズは イギリスで自分のスタジオを持って 相当色んな仕事をして名も馳せていたし お金も持っていたと思うんですよ にも関わらず ディズニーの凄い人達に弟子入りするために イギリスからアメリカまで行くんですよね 40何歳の時ですよ それを読んで勇気づけられました 笑 ああ 20年やってるからといって もう慣れて終わりみたいな事じゃなくて 好きだったり 熱意があるんだったら まだまだこれから何かできそうだ そんなふうに思わせてくれた 井上さんともよくそんな話をしてたんですけどね 小黒 なるほど ケモノヅメ でも描かれた ああいうゴリゴリした線ですけど 元々ああいう線でお描きになってたんですか 三原 いや 違いますね あの線のタッチは ほんとに偶然の産物なんですよ 茄子 アンダルシアの夏 劇場 2003 のゴールラインを切る最後のところで 高坂さんから 原作の黒田 硫黄 さんのマンガみたいなタッチを使いたいと言われたんですね 黒田さんの画って わりと ケモノヅメ みたいなタッチで ゴリゴリ ザクザクとした線じゃないですか そのゴールシーンの原画を描いたのは芳尾 英明 さんという別の人で 申し訳なかったんですけど その上にタッチを載せさせてもらったんです で そうしたら画面が面白いものになったんですね 小黒 ゴールちょっと前の 盛り上がって 画がどんどん濃くなってくるところですね 三原 これは使えるぞ と思って 自転車ショー歌 でもやってみたら 思いのほか上手くいったんです 小黒 なるほど 元々ああいうタッチの画を描いていたのではなくて むしろ高坂さんに言われて描いたら いい感じだった 三原 ええ 具体的にタッチをどういうふうにするかについては 自分なりに工夫したところがありますけど 小黒 茄子 の時 役職は作監補佐だったんですよね 具体的にどんな事をやってたんですか 三原 主に 自転車のシーンの直しとかですね 小黒 ご自分で 原画を描いたりもしたんですか 三原 ええ ペペが最初にボトルを取るところとか あの辺は全部自分の原画ですね あと ギアを変速するところとか 自転車は2度と描くまいと思いましたね 小黒 ええー 笑 三原 ベルヴィル ランデブー だって CGを使ってたじゃないですか 自転車を描くのは大変なんですよ ちょっと話が長くなってしまいますけど 俺はやっぱりセルアニメが好きなんですよ でも 今の日本のアニメーションで セルアニメの可能性がきちんと追求されてるとは思えないんです 綺麗に描くとか 影をつけるとかっていう方向ばっかりに 日本のアニメ ションは向かってしまってますよね だからこそ 単純なベタ塗りでも 線のタッチの入れようによっては 十分画面が保つという事に気づいたのは大きかったですね こっちの方向は かなり自分にはいいぞって 小黒 それに気がついたのが 茄子 のゴールシーンなんですね 三原 そうですね それが 自転車ショー歌 につながるんです 小黒 なるほど そういえば 妄想 代理人 TV 2004 の9話 ETC もちょっとそういう感じが出てますよね 三原 妄想 のあの話は 野球のやつ HR の方が 仕上がりとしては上手くいってると思うんですけどね 笑 同じ9話の政治家が出てくるやつ SOS は 何か失敗してますよね なんでなのかは分からないんですけど 小黒 それは 画が 三原 画があまりよくなかった 野球のやつの方がよくできてたと思うんですよ 小黒 野球のやつはコンテもおやりでしたよね あれは内容も面白かった 三原 そうですよね また自画自賛してますけど 笑 小黒 ピッチャーのフラストレーションが溜まっている感じがよく出てますよ 三原 あれは シナリオがよかったんですよね シナリオどおりにそのままコンテにしたら 3時間で描き終わっちゃったんですよ 話が脇道にそれてしまっても 大丈夫ですか 小黒 大丈夫ですよ 三原 じゃあ 少し海外の短編アニメの話をしますね 絵画的な凝ったアニメーションの世界で フレデリック バックは比較的上手くいってますけど 老人と海 をやったアレクサンドル ペトロフは あまり成功しているとは思えないんですよ 例えば エドガー ドガのパステル画ぐらいまで描けたものが動いたら凄いですけど そんなの技術的にも 時間的にも不可能ですよね 小黒 きちんとした1枚画を描くのにも時間がかかりますしね 三原 そうなんですよ 結局 ああいう絵画的な表現でアニメーションを作るっていう方向だと 意外と画がちゃちくなってしまうんですよね 人形アニメや切り貼りアニメ 普通のセルのベタ塗りでも面白い効果が出せると思うんですよ つい最近 ディズニーの ファンタジア を観直したんですけど 凄い画面なんですよね あれは 基本的にはセルのベタ塗りなんです 塗り自体にはグラデーションがついてなくて ベタ塗りのところにタッチをつけたり 線の強弱や変化で画面をもたせてるんですよね そうやって画面を作るのは効率的だし 省エネだし 上手くいくんだと思うんです ファンタスティック プラネット もそうでしたけれど 何の話 してるんでしたっけ 話が飛びすぎですね 苦笑 小黒 セル画のベタ塗りでも ちゃんといいものが作れるんじゃないかって事ですよね 三原 そうなんです 実はそういう作品が昔から結構あって タイガーマスク とかもそうですよね 昔はタッチとか色々入ってたのに 今は あまりにもひとつの方向に行き過ぎているような気がします とにかく綺麗な画というか 小黒 ほそーい線で 三原 あと 影が緻密だったり 小黒 そうですね 三原 まあ影に関しては 新井 浩一 さん以降 影が立体的につけられるという いい流れはできてますけど 私は 画面にほんとに影要るの って思ってしまいますね 笑 小黒 え 新井さんって 三原 新井浩一さん Crying フリーマン や 3 3EYES とかの作画監督をされた 小黒 なるほど あの影のつけ方は 最先端って感じがしましたよね 三原 そうですよね あれは本当に新しいものを感じました あれ以降 ジブリなんかがいまだにやっている模様のような影がなくなって 立体の補足としての影ができてくるようになりましたよね 人狼 は立体の影を意識して 普通の影を排除した作品でしたが あの方法だと非常に画が巧くないと画面が保たない それより 適当な画でも ケモノヅメ みたいにタッチを入れたら 結構画面は保つんですよね 今デジタルになったから 線の荒さや途切れ感を簡単に拾えるようになりましたから カーボン紙 トレスマシンによるセル画への複写 を使ってた時はできなかったんで これはもうコンピュータ様様なんですよ 小黒 カーボンといえば タイガーマスク って トレスマシンじゃなくて ゼロックスなんですよね 三原 ええ ゼロックスを使ったら ほんとはできたんですよ でも ゼロックスはコストの問題とか 擦れで消えてしまうとか そういう事があったんでしょうね それで 結局省エネ 省力化の面で

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    小黒 メロス は 現場に入ってやられてたんですか 三原 ビジュアル80に1年半ぐらいいて それでマッドに入って 川尻 善昭 さんの MIDNIGHT EYE ゴクウ OVA 1989 とかに参加しまして その後で ビジュアル80が久しぶりに劇場をやるっていうので 呼び戻されて 走れメロス に参加したんです だから スタジオに入ってました 小黒 実際に沖浦 啓之 さんと話をしたりとか そういう機会も多かった 三原 そうですね あんまり 大した話はしてないですけども 小黒 この時 今 敏 さんも現場にいるんですよね 三原 そうなんです 今さんもレイアウトでやってましたね その時に 今さんにはよく呑みに連れていってもらいましたね 朝の7時ぐらいまで アニメーターはロクでもない という話を聞かされましたよ 笑 小黒 笑 ロクでもないっていうのは 画が 三原 いや いつも 画についてはマンガ家よりも巧い みたいな話になるんですけど スケジュール管理ができていない マンガ家だったら 即クビだ みたいな話を よく朝まで聞かされていました 笑 だから あの時に知り合った人は 自分にとって大きいですよね 小黒 メロス では 具体的にどんなところをお描きになったんですか 三原 まとまったところだと 最初にメロスが街に来て 子供たちに取り囲まれるあたりですね 今から観たら ほんとに原画枚数少ないんですけど 小黒 いやいや 立派に動いてましたよ 三原 それなりに動いてたところは 沖浦さんが直してくれてるんだと思うんですけどね 笑 あとは 手伝いで色んなところをちょっとずつやったりしてます 小黒 子供達と出会うところっていう事は 井上さんが担当した 闘鶏場のシーンの前ですね 三原 ええ あの鶏は衝撃的でしたね それから馬も巧かった 井上さんの凄さは 物の形を立体的に描けるところと 線の綺麗さですね やっぱりすげえ人がいるんだと思いましたよ 小黒 メロス の前に CYBER CITY OEDO 808 OVA 1990 第2話 で キャラクターデザインという肩書きになってますが 三原 あれは川尻さんの清書ですね 自分でもほんと向いてないと思ったんですけど まあちょっと色々ありまして やらざるをえないみたいな 小黒 つまり 川尻さんのラフがあって それを元にキャラクターデザインを 三原 デザインったって なぞるだけですよ なぞって 丸山 正雄 さんに 下手だ って言われただけですね 苦笑 小黒 笑 その後 恐竜惑星 TV 1993 のキャラクターデザインもおやりですよね 三原 あれは ほんとに恐竜だけですね キャラデザインじゃなくて 恐竜だけです 恐竜が好きだったんですよねえ 小黒 この頃から好きだったんですね もっと前から好きだったんですか 三原 いや もう子供の頃からですよね 小黒 恐竜惑星 の仕事はどういった経緯で 三原 あれはジュニオからきた話で それも メロス で宮沢 康紀 さん 松田 勝己 君とかと知り合って その後 赤堀 重雄 さんとマッドで知り合って その関係で仕事をもらったんですよね 小黒 翌年の ジーンダイバー TV 1994 もその流れで 三原 そんなものありましたっけ 全然覚えてないですけどねえ それはやってないんじゃないですか 小黒 クレジットには 名前が出ているようなんですが 三原 少し考えて ああー ちょっとだけやりましたね ネアンデルタール人とか描いた覚えがある 笑 小黒 あ そうですか 笑 メインどころとかじゃないんですね 三原 いや 全然違います だから 本編がどうなっているかは全く知らないです 小黒 その後 ご本人の中で 大きなお仕事というと何になるんでしょうか 三原 うーん もののけ姫 劇場 1997 は ある意味大きかったですね やっぱり宮崎ファンだったんですけど 一時期かなり否定的になってしまって 画がとにかく嫌いになって ああいうふにゃけたっていうか これ 記事にならないですよね 笑 小黒 いや 三原さんが記事にしていいと言ってくれたら 記事にしますよ 笑 三原 まあ ふにゃけてますよねえ キャラが 小黒 言われる事はよく分かります 三原さんは 未来少年コナン の頃の画は好きなんですよね 三原 うーん 一番好きなのは 宮崎さんの画というよりは 東映の 長靴をはいた猫 とか あれは美しいですよね 森康二さんという人が やっぱり素晴らしいんだと思います 森さんっていうのは 今忘れられているかもしれませんが 凄い人なんですよね 結局 森さん達が作り上げた土台の上で仕事をしている人達の画は 必然的にそのコピーであり 劣化せざるをえないんですよ あと これも宮崎さんの批判になりますけれど 結局手塚好きだったんでしょうね それも大きい 小黒 宮崎さんが 手塚治虫が好きだったという事ですか 三原 ええ 手塚治虫を読んできた世代ですよね だから 手塚治虫のマンガが好きかどうかは別にして 画的な面でその上に乗っかって仕事をしてる あくまでキャラクターの画についてだけですけど 日本のアニメーションの画はどうあるべきかと考えると 森さんの画は出発点ですよね わんぱく王子の 大蛇退治 ってかなり完成度が高いというか 結局 日本ではあれ以上のキャラクターって出てないんじゃないですか 平面的でありながら きちんと芝居ができるキャラクターですよね 日本独自のアニメーションのキャラクターとして完成されたものだったんだと思うんですよ 逆に宮崎さんのキャラは どこまでいってもマンガですよね アニメーションのキャラクターじゃないと思います それが もののけ姫 をやって はっきり分かった 小黒 なるほど 特に もののけ の画って 前後の宮崎作品と比べても 変わってますよね 三原 もののけ 批判をして 作画監督の安藤 雅司 さんの批判につながってしまうと困るんですけど 安藤さんの画は やっぱり宮崎さんから離れたがってたみたいですよね キャラ表を見ても それは感じました でも 本編の作業になると どうしても宮崎さんのラフをなぞるというかたちになってしまうので モブシーンのために安藤さんが作ったキャラとかは 相当宮崎キャラから外れてましたよ 僕は いいキャラだと思いましたけど あと もののけ で嫌だったのは 画面作りですね

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